愛知総合工科高等学校|学科・附属中学校・専攻科・進路実績まるごと解説
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名称が似ているため混同されがちですが、教育の目的とアプローチには明確な違いがあります。
従来型の「工業高校」は、主に製造現場で即戦力となるための実践的な「技能」や作業手順の習得に重きを置いてきました。卒業後の進路も、特定の専門分野での就職が中心となる傾向があります。
一方、近年の最先端技術に対応するために生まれたのが「工科高校」です。作業的な技能の習得にとどまらず、その背景にある科学的根拠や論理的思考力といった「技術」の理解に重点を置いています。IT・AI・ロボティクスなどの先端分野を扱い、卒業後は就職だけでなく、大学の理工系学部や高等専門学校(高専)への進学など、より高度な研究・開発職を目指すための土台作りを行うのが特徴です。
| 工業高校 | 工科高校(愛知総合工科) | |
|---|---|---|
| 重点 | 実践的な技能・作業手順 | 技能+科学的根拠・論理的思考 |
| 扱う分野 | 従来の製造分野が中心 | IT・AI・ロボティクスなど先端分野も網羅 |
| 教育のつながり | 高校3年間のみ | 中学〜専攻科(将来は高専まで)が一体 |
| 卒業後 | 特定分野での就職が中心 | 就職・大学理工系・高専編入・専攻科など多様 |
学校案内に掲げられているスクールミッションです。
目指す生徒像として掲げているのが「テクノロジスト」です。高度な知識・論理的思考に基づく「技術」と、ものづくりを創造的に行う「技能」の両方を身につけた人材を指し、これを支えるのが次の4つの資質、いわゆる「4C」です。
| Curiosity(好奇心) | 工学の見方・考え方を働かせることができる |
|---|---|
| Challenge(挑戦意欲) | 学習意欲を喚起し、目標を設定・到達できる |
| Communication(コミュニケーション力) | グローバルに活躍しリーダーシップを発揮できる |
| Courtesy(礼儀) | 人間性を高め、よりよい社会に寄与できる |
1年生は「理工」「機械」「電気」「建設」「デザイン」の科に分かれて共通の基礎科目を学び、2年生からは次の7学科に分かれて専門性を深めていきます。
| 学科 | 学びの内容 |
|---|---|
| 理工科 | 数学・物理などの理系科目を重視し、大学進学(特に国公立大学・理系)を見据えた学科 |
| 機械加工科 | 旋盤・フライス盤・NC加工など、ものづくりの基本となる機械加工の技能を習得 |
| 機械制御科 | 機械設計に加え、PLCなどの制御技術を学ぶ |
| 電気科 | 電気工事士など国家資格の取得を全員が目指し、電気技術者を育成 |
| 電子情報科 | 電子回路・プログラミング・通信技術など、デジタル分野に対応 |
| 建設科 | 建築(住宅の設計・施工)と土木(インフラ整備)の両分野を学ぶ |
| デザイン工学科 | ヴィジュアル・プロダクト・インテリアなど、ものづくりにおけるデザイン・造形を学ぶ |
| 募集定員 | 志願者数 | 倍率 |
|---|---|---|
| 320名(7学科8学級) | 573人 | 2.3倍 |
2026年4月に開校したばかりの附属中学校は、工業高校としては全国でも珍しい中高一貫の形をとっています。高校・専攻科(さらに2029年度開校予定の県立高専)と同じ千種区星が丘山手の校地にあり、中学1年生から専攻科2年生までが一つの学び舎で過ごすのが最大の特徴です。開校式の様子はテレビでも放送されました。
コースは「理工探究コース」の1本のみで、募集定員は1学年35名という少人数編成です。
| 開校 | コース | 募集定員 | 志願者数/倍率 |
|---|---|---|---|
| 2026年4月 | 理工探究コース | 35名 | 100人/2.86倍 |
教育活動の柱:「自主」「自律」「好奇心」
高校2年生の夏から3年生の夏にかけて取り組む「課題研究」は、正解のない問いに自分自身で向き合い続ける探究型カリキュラムです。次の3段階を踏んで進められます。
令和8年度の重点目標では「生成AIパイロット校」として、AIリテラシー教育の体系化、生成AIを活用した探究活動(構想・分析・評価・考察)の高度化、教科横断のAI活用実習テーマの開発に取り組むことが掲げられています。これからの時代を見据えた学校づくりが進んでいることがうかがえます。
高校卒業後に進める専攻科(高度技術科・先端技術科、2年制)は、県が施設を用意し、運営を学校法人名城大学に委ねる「公設民営」方式で、全国初の国家戦略特区対象校となっています。2017年4月から公設民営化がスタートしました。
| コース | 学びの内容 |
|---|---|
| 自動車・航空コース | 自動車・航空機の構造や自動加工技術を学ぶ |
| 電気・制御コース | 電力システムや電気機器の制御技術を学ぶ |
| 情報・ITコース | AI・IoTを活用した生産技術や自動運転技術を学ぶ |
| 電子・ロボットコース | 半導体・電子回路基板・ロボット技術を学ぶ |
専攻科修了後は、製造業の技能系・技術系職種を中心に、デンソー・トヨタ自動車・ブラザー工業・中部電力など幅広い企業への就職に加え、豊橋技術科学大学や名城大学理工学部など4年制大学への編入学も可能です。
2029年度開校を目指して準備が進む「愛知県立高等専門学校(県立高専)」は、愛知総合工科高等学校・附属中学校と同じ校地内に併設される計画です。重点目標にも、2029年度の県立高専併設に向けた教育課程の接続や施設・設備の相互活用の準備が明記されており、中学・高校・専攻科・高専が一つの校地でつながる、全国的にも珍しい教育拠点を目指しています。
| 項目 | 2025年度実績 | 2026年度目標 |
|---|---|---|
| 就職一次内定率 | 97.2% | 97.5%以上 |
| 国公立大学合格者数 | 30人 | 35人以上 |
| 企業内学園・技術職等 合格者数 | 72人 | 70人以上 |
専攻科の主な大会実績(2025年度)
-
理数偏愛型 数学や理科の点数は良いけれど、他教科はやや苦手というお子さん
-
没頭型 自分の好きなことにとことん打ち込みたいお子さん
-
目的意識型 将来「これをやりたい」という方向性が見えているお子さん
こうしたタイプのお子さんには、地元の普通科(あるいは公立中学校)に進学するよりも、専門を早く深く学べる愛知総合工科高等学校・附属中学校のようなSTEM特化のルートが合っている場合が多いです。
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井ノ塾は2009年11月創業。15年以上にわたり愛知県高校入試を専門に分析してきた実績を持ちます。理数系・工科系の進路を目指すお子さんへの指導実績も豊富です。
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愛知総合工科高等学校・附属中学校の入試は、思考力を問う適性検査や実技試験を含む独自の形式です。データに基づく目標設定と、志望校に合わせた対策で本番に備えます。
- 川原通校(昭和区):駒方中・川名中・城山中近く
- 弥富通校(瑞穂区):萩山中・汐路中・桜田中近く
- 定員制/全教科対応/日数無制限で学習可能
名古屋市昭和区の静かな住宅街に位置する校舎。
名古屋市瑞穂区の学力が高い学区に位置する校舎。少人数制にこだわった学習環境が特長です。
