愛知総合工科高校

愛知総合工科高等学校|学科・附属中学校・専攻科・進路実績まるごと解説【2026年版】
愛知県立 工科高校|千種区星が丘

愛知総合工科高等学校|学科・附属中学校・専攻科・進路実績まるごと解説

愛知県立愛知総合工科高等学校 / 名古屋市千種区星が丘山手 / 県立・共学 / 7学科体制/附属中学校/専攻科
塾向け学校説明会 取材レポート|井ノ塾(名古屋市 昭和区・瑞穂区)
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📍基本情報・アクセス
正式名称
愛知県立愛知総合工科高等学校
所在地
愛知県名古屋市千種区星が丘山手107
最寄り駅
地下鉄東山線「星ヶ丘」駅2番出口より徒歩4分
前身校
愛知工業高校+東山工業高校を統合
学科構成
7学科・8学級・定員320名
附属中学校
理工探究コース(2026年開校)
専攻科
高度技術科・先端技術科(公設民営・名城大学運営)
将来計画
2029年度 県立高等専門学校を同一校地に併設予定
学校種別
県立・共学
この学校の特徴・強み
校舎自体が教材 廊下はガラス張りで授業が外から見え、天井をあえて設けない教室も。
中学・高校・専攻科が同一校地 中1〜専攻科2年までが一つの学び舎でつながる、全国でも珍しい環境。
全国初の国家戦略特区対象校(専攻科) 学校法人名城大学による公設民営運営で、企業・大学と連携した教育を実施。
生成AIパイロット校 AIリテラシー教育の体系化や、生成AIを活用した探究活動にいち早く取り組む。
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⚙️「工業高校」と「工科高校」の違い

名称が似ているため混同されがちですが、教育の目的とアプローチには明確な違いがあります。

従来型の「工業高校」は、主に製造現場で即戦力となるための実践的な「技能」や作業手順の習得に重きを置いてきました。卒業後の進路も、特定の専門分野での就職が中心となる傾向があります。

一方、近年の最先端技術に対応するために生まれたのが「工科高校」です。作業的な技能の習得にとどまらず、その背景にある科学的根拠や論理的思考力といった「技術」の理解に重点を置いています。IT・AI・ロボティクスなどの先端分野を扱い、卒業後は就職だけでなく、大学の理工系学部や高等専門学校(高専)への進学など、より高度な研究・開発職を目指すための土台作りを行うのが特徴です。

工業高校工科高校(愛知総合工科)
重点実践的な技能・作業手順技能+科学的根拠・論理的思考
扱う分野従来の製造分野が中心IT・AI・ロボティクスなど先端分野も網羅
教育のつながり高校3年間のみ中学〜専攻科(将来は高専まで)が一体
卒業後特定分野での就職が中心就職・大学理工系・高専編入・専攻科など多様
🎯スクールミッションと「4C」

学校案内に掲げられているスクールミッションです。

本県の工業教育の拠点として、社会や時代の変化に主体的に対応し、リーダーとして地域及び日本の産業の未来を担ってグローバルに活躍できる技術者の育成を目指す学校

目指す生徒像として掲げているのが「テクノロジスト」です。高度な知識・論理的思考に基づく「技術」と、ものづくりを創造的に行う「技能」の両方を身につけた人材を指し、これを支えるのが次の4つの資質、いわゆる「4C」です。

4C本校が育てたい生徒の資質
Curiosity(好奇心)工学の見方・考え方を働かせることができる
Challenge(挑戦意欲)学習意欲を喚起し、目標を設定・到達できる
Communication(コミュニケーション力)グローバルに活躍しリーダーシップを発揮できる
Courtesy(礼儀)人間性を高め、よりよい社会に寄与できる
💡 学校運営の重点目標では「CONNECT」という合言葉が掲げられ、附属中学校・高校・専攻科、そして将来の県立高専までを一体の学びとしてつなぐ姿勢が示されています。
🏭高校の学科構成(7学科)

1年生は「理工」「機械」「電気」「建設」「デザイン」の科に分かれて共通の基礎科目を学び、2年生からは次の7学科に分かれて専門性を深めていきます。

学科学びの内容
理工科数学・物理などの理系科目を重視し、大学進学(特に国公立大学・理系)を見据えた学科
機械加工科旋盤・フライス盤・NC加工など、ものづくりの基本となる機械加工の技能を習得
機械制御科機械設計に加え、PLCなどの制御技術を学ぶ
電気科電気工事士など国家資格の取得を全員が目指し、電気技術者を育成
電子情報科電子回路・プログラミング・通信技術など、デジタル分野に対応
建設科建築(住宅の設計・施工)と土木(インフラ整備)の両分野を学ぶ
デザイン工学科ヴィジュアル・プロダクト・インテリアなど、ものづくりにおけるデザイン・造形を学ぶ
各学科とも、電気工事士・機械製図技能士・2級建築施工管理技士補など、就職・進学に直結する国家資格の取得を積極的にサポートしています。
📷 各学科の実習室・生徒の様子を写真で見たい方は こちらのブログ記事 でまとめて紹介しています。
📈 高校 入試実績(令和8年度)
募集定員志願者数倍率
320名(7学科8学級) 573 2.3
🎒附属中学校(理工探究コース)

2026年4月に開校したばかりの附属中学校は、工業高校としては全国でも珍しい中高一貫の形をとっています。高校・専攻科(さらに2029年度開校予定の県立高専)と同じ千種区星が丘山手の校地にあり、中学1年生から専攻科2年生までが一つの学び舎で過ごすのが最大の特徴です。開校式の様子はテレビでも放送されました。

コースは「理工探究コース」の1本のみで、募集定員は1学年35名という少人数編成です。

📈 附属中学校 基本情報・入試実績(令和8年度)
開校コース募集定員志願者数/倍率
2026年4月 理工探究コース 35 100人/2.86倍
💡 公立の中学校であれば、3年間の途中からどうしても「高校受験に向けた勉強」に時間を割く必要が出てきます。しかし附属中学校は高校とセットになっているため、暗記中心の勉強に時間を取られることなく、その分を自分で考え続ける探究的な学びに充てられるのが強みです。中学の段階から高校・企業と連携した「本物のものづくり」に触れられる機会があることも、全国的に見てかなり珍しい環境と言えます。

教育活動の柱:「自主」「自律」「好奇心」

自律した学習者を育てる評価 小テスト・単元テスト・期末実力テストに加え、パフォーマンス課題や学習ポートフォリオも活用。
生徒自身による意思決定の尊重 探究学習や学校行事で、生徒同士が話し合いながら合意形成を図る機会を数多く設定。
チーム担任制 1人の担任がすべてを抱えず、多くの教員が生徒と関わりきめ細かな対応を実施。
「T&E J Challenge100」 数多くの体験機会を通じて、自らの興味を高い精度で認識させる探究プログラム。
📝 中学受験では、思考力・読解力を問う適性検査型の入試が中心となるため、理数への興味を文章や面接で論理的に伝えられるかどうかが鍵になります。面接・自己アピールの場面では、知識量よりも「これが好き」という熱量をどう引き出せるかが重要になるため、対面での指導・練習がポイントです。
🔬課題研究・生成AI活用

高校2年生の夏から3年生の夏にかけて取り組む「課題研究」は、正解のない問いに自分自身で向き合い続ける探究型カリキュラムです。次の3段階を踏んで進められます。

1
2年 夏調べ学習中心の課題発見型学習
2
2年夏〜3年実験・ものづくり・検証を行う課題解決型学習
3
3年 夏まとめ作業(プレゼン・論文提出)
令和7年度は北海道大学・愛知工業大学・中部大学・中京大学・名城大学・藤田医科大学のほか、名古屋市科学館や三菱重工業株式会社など、大学・企業と連携した実績があります。この経験は、大学の学校推薦型・総合型選抜にもそのまま生かされています。
🤖 生成AIパイロット校としての取り組み

令和8年度の重点目標では「生成AIパイロット校」として、AIリテラシー教育の体系化、生成AIを活用した探究活動(構想・分析・評価・考察)の高度化、教科横断のAI活用実習テーマの開発に取り組むことが掲げられています。これからの時代を見据えた学校づくりが進んでいることがうかがえます。

🎓専攻科(公設民営・全国初の国家戦略特区)

高校卒業後に進める専攻科(高度技術科・先端技術科、2年制)は、県が施設を用意し、運営を学校法人名城大学に委ねる「公設民営」方式で、全国初の国家戦略特区対象校となっています。2017年4月から公設民営化がスタートしました。

コース学びの内容
自動車・航空コース自動車・航空機の構造や自動加工技術を学ぶ
電気・制御コース電力システムや電気機器の制御技術を学ぶ
情報・ITコースAI・IoTを活用した生産技術や自動運転技術を学ぶ
電子・ロボットコース半導体・電子回路基板・ロボット技術を学ぶ
各コース定員10名(計40名)。専攻科が掲げる「3つの強み」は、①生産現場のリーダーを育成、②全国屈指の実習設備、③企業のプロ技術者・大学教授・高校教員によるものづくり現場のプロによる実習、という体制です。座学だけで終わらず、企業が直接指導するPBL型(課題解決型)の学びを実践しています。
🌏 2023年からはタイ王国のチットラダー工科大学(CDTI)と国際学術協定を結び、5月にCDTI学生の受け入れ、8月にGlobal Camp、9月に希望者を対象としたCDTI訪問(4泊6日)を実施するなど、国際交流にも力を入れています。

専攻科修了後は、製造業の技能系・技術系職種を中心に、デンソー・トヨタ自動車・ブラザー工業・中部電力など幅広い企業への就職に加え、豊橋技術科学大学や名城大学理工学部など4年制大学への編入学も可能です。

🏗️2029年度、同じ校地に県立高専が誕生予定

2029年度開校を目指して準備が進む「愛知県立高等専門学校(県立高専)」は、愛知総合工科高等学校・附属中学校と同じ校地内に併設される計画です。重点目標にも、2029年度の県立高専併設に向けた教育課程の接続や施設・設備の相互活用の準備が明記されており、中学・高校・専攻科・高専が一つの校地でつながる、全国的にも珍しい教育拠点を目指しています。

📊進路実績・大会実績
📈 進路実績(就職・大学進学)
項目2025年度実績2026年度目標
就職一次内定率97.2%97.5%以上
国公立大学合格者数30人35人以上
企業内学園・技術職等 合格者数72人70人以上
就職面では、ものづくり現場のリーダーとなる骨太な技術者育成を目指し、大手製造業の技術系・技能系職種を中心とした幅広い企業への就職を実現。企業からは「下手な大卒より役に立つ」という声もあり、実学に基づいた即戦力性の高さがうかがえます。大学進学面でも、課題研究の実績を生かした学校推薦型・総合型選抜を活用し、理系分野を中心に高い合格率を誇っています。

専攻科の主な大会実績(2025年度)

🥇 若年者ものづくり競技大会 金賞・厚生労働大臣賞 🥉 技能五輪全国大会 銅賞(ウェブデザイン職種) ✈️ 鳥人間コンテスト 5年連続出場 🏆 テクノアイデアコンテスト「テクノ愛」準グランプリ
💡こんな中学生におすすめ
  • 🔢
    理数偏愛型 数学や理科の点数は良いけれど、他教科はやや苦手というお子さん
  • 🔧
    没頭型 自分の好きなことにとことん打ち込みたいお子さん
  • 🎯
    目的意識型 将来「これをやりたい」という方向性が見えているお子さん

こうしたタイプのお子さんには、地元の普通科(あるいは公立中学校)に進学するよりも、専門を早く深く学べる愛知総合工科高等学校・附属中学校のようなSTEM特化のルートが合っている場合が多いです。

よくある質問(FAQ)
「工業高校」と「工科高校」は何が違うのですか?
工業高校は高校3年間で専門知識・技能を学び、卒業後は就職または大学・専門学校へ進学するのが一般的な形です。一方、工科高校である愛知総合工科高等学校は、附属中学校(中高一貫)・専攻科(2年制)・将来の県立高専までを見据えた、中学から高度専門教育までを一体でつなぐ教育拠点である点が異なります。
附属中学校と高校は同じ場所にありますか?
はい。附属中学校・高校・専攻科は名古屋市千種区星が丘山手の同じ校地内にあり、2029年度開校予定の県立高等専門学校もこの校地に併設される計画です。
専攻科とはどのような課程ですか?
高校卒業後に進める2年制の課程で、県が施設を用意し学校法人名城大学が運営する「公設民営」方式です。全国初の国家戦略特区対象校で、自動車・航空/電気・制御/情報・IT/電子・ロボットの4コースがあります。
校舎の様子や実習の写真は見られますか?
はい。校舎内観・各学科の実習風景・デザイン工学科展や電気科の課題研究など、実際の写真付きで紹介しているブログ記事があります。
→ 愛知総合工科高等学校 写真でみる学校紹介はこちら

愛知総合工科高校を目指すか迷ったら、まずは無料相談

井ノ塾では愛知県の公立・私立高校入試を専門に分析しています。
お子さんの得意・不得意に合わせて、工科高校が向いているかどうかもご相談いただけます。

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井ノ塾は2009年11月創業。15年以上にわたり愛知県高校入試を専門に分析してきた実績を持ちます。理数系・工科系の進路を目指すお子さんへの指導実績も豊富です。

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愛知総合工科高等学校・附属中学校の入試は、思考力を問う適性検査や実技試験を含む独自の形式です。データに基づく目標設定と、志望校に合わせた対策で本番に備えます。

  • 川原通校(昭和区):駒方中・川名中・城山中近く
  • 弥富通校(瑞穂区):萩山中・汐路中・桜田中近く
  • 定員制/全教科対応/日数無制限で学習可能
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川原通校
昭和区

名古屋市昭和区の静かな住宅街に位置する校舎。

愛知県名古屋市昭和区川原通2丁目3
付近の駅:川名駅・覚王山駅・八事駅・本山駅・いりなか駅
通っている主な中学校:駒方中、川名中、桜山中、城山中、若水中、北山中
弥富通校
瑞穂区

名古屋市瑞穂区の学力が高い学区に位置する校舎。少人数制にこだわった学習環境が特長です。

愛知県名古屋市瑞穂区彌富通3丁目9-1
付近の駅:瑞穂運動場東駅・新瑞橋駅・総合リハビリセンター駅
通っている主な中学校:萩山中、汐路中、桜田中、新郊中、本城中、瑞穂ヶ丘中、津賀田中
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