今回紹介するのは愛知県公立高校受験や愛知県私立高校受験に使用される調査書ですが、全国の高校受験でも同様なものが使用されるため、参考にして頂けるかなと思います。
特に、内申点や英検などの資格、欠席日数などは何年生のが書かれるのか、気になりますよね。
よく聞かれるのは英検です。英検って凄く受験に有利になる印象があります。これについて答えていきたいと思います。ぜひ、見ていってください。
名古屋市で高校入試に強い塾 井ノ塾とは?
- 【日数無制限】×【フリータイム】×【全教科指導】の演習型指導
- 【わからないを教える】ではなく、【自分で調べ考える勉強法を指導】
- 情報発信も充実!
Youtube twitter Instagram tiktok - 愛知県最大級の高校受験情報サイト運営中
内申点・偏差値から志望校の合格可能性を判定できる、受験生に人気の無料ツールを提供しています。

調査書に書かれるもの
よく勘違いされる方が多いですが、調査書に書かれるものは内申だけではありません。
色々な情報が書かれています。
ちなみに愛知県公立高校入試で使用された調査書を例として出していますが、今後変わっていきます。
- 志願者(ふりがな、氏名、性別、生年月日)
- 卒業年月
- 就学中の異動・卒業後の経歴
- 学習の記録(第3学年)
- 総合的な学習の時間の記録
- 特別活動の記録
- 行動の記録
- 特別活動以外の諸活動の記録及び特技
- 出欠の記録
- その他の特記事項
- 志願先
- 受検番号

志願者(ふりがな、氏名、性別、生年月日)
志願者、つまりお子様です。名前やふりがな、性別、生年月日などの通常の情報などが書かれています。
卒業年月
中学を卒業した(卒業見込)年月を記入されています。
就学中の異動・卒業後の経歴
転校をした場合、卒業後に高校進学をしなかった場合に記載されます。
学習の記録(第3学年)
皆さんお待ちかねの内申点(評定)です。
9教科の評定の合計(最高45)が記載されます。
※評定とは【内申点✕2=評定】です。
総合的な学習の時間の記録
全学年やある特定の学年で学習活動の内容で顕著な部分を記載。
特別活動の記録
生徒会、学級委員、委員会などの活動が書かれます。皆さんの取り合いはここのために行われます。
行動の記録
子どもたちの学校生活での特徴を記載されています。
特別活動以外の諸活動の記録及び特技
校内だけではなく郊外のことも含まれます。
これは、部活やスポーツなどの大会で賞を取ったことやボランティア活動などをしていた場合などに記載されます。
出欠の記録
2年生と3年生の欠席日数について記載される。欠席の主な理由は具体的に記載されます。
その他の特記事項
これらが記載される場合は4点です。
- 1・2年生の時と3年生の時の成績がかなり違う場合
- 生徒の行動面で長所・指導時に配慮を要する場合
- 生徒の身体や健康で、指導時に配慮を要する場合
- 生徒の進路指導、生活状況に関する場合
つまり、生徒の生活状況や健康状況で気になる場合は、記載される。そして、成績が急に下がった場合は、何かあったのではないか?ということで記載される。
志願先
志望校の名前です。これは令和6年度入試からなくなるそうです。
理由は、志望校が2つの場合、それぞれに記入する煩わしさを無くすためだそうです。
受検番号
受検者の番号です。受験番号と漢字が違いますが、意味は同じです。
英検って受験で有利になるの?
さて、ここでタイトルを回収しましょう。『英検って受験で有利になるの?』です。
結論から言ってしまえば、【ほぼない】です。
これは私が中学生ぐらいの時からずっと言われていますが、そもそも受験の合否の決定方法を見ればわかります。
合格者を決定する基準は?
合格者を決定するのは、何を基準にしているのか疑問があると思うので知っていきましょう。
提出する書類は、一般選抜の場合は「願書・調査書」です。推薦選抜の場合は「願書・調査書・推薦書」です。
そして、試験があります。一般選抜は「筆記試験」。推薦選抜は「面接」「実技試験」などがあります。
この比重について、一般的に考えたらわかるかと思いますが、調査書の基準ってそこまで重たくならないです。
ここで要項を見ていくと、「一般選抜の合否の決定は校内順位の決定です。」と書かれています。
校内順位の決定法などは、次回詳しく記載しますが、わかりやすくいうと「つまり、受験の点数で判断する。その後、調査書や受験点数で判断する。」です。
英検の加点は?
それでは、調査書に英検を書く欄はありますか?
「特別活動以外の諸活動の記録及び特技」に記載されると思います。
しかし、これも受験要項を見ると、英検は◯◯点分加点されるとは書かれていません。調査書とは、「尊重されるもの」であって「加点されるもの」とは記載ありません。
つまり、英検は受験に有利になりますか?
結論としては、英検は加点されず、尊重され考慮されるものです。
そのため、合否ギリギリラインとかであれば考慮は大きくされるかもしれませんが、不合格ラインにいる人間が合格ラインに上がってくるとは考えられません。
また、英検でも2級以上であれば、考慮は大きいかもしれませんが、それよりも下であればほぼないと思います。
もちろん、私の教え子でも、推薦や一般選抜で英検準1級などを持っていた子は、考慮されたかなと感じました。
ただ、もちろんそういった子の中には、合格できなかった子もいるので英検神話を過信しない方が良いと思います。
2027年度入試から愛知県公立高校入試が変わる!内申書から「出欠」「行動」「性別」が削除、外国人生徒枠も拡大へ
愛知県の高校受験を控える皆さん、そして保護者の皆さん、重要なニュースです。2024年7月23日、愛知県教育委員会は第2回県公立高校入学者選抜方法協議会議を開き、公立高校入試の選抜方法を大きく変更する方針を決定しました。
今回の変更は、受験生の内申書(調査書)の内容や、外国人生徒の受け入れ体制に影響を及ぼします。具体的に何が変わるのか、そしてその背景にはどのような狙いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
内申書から3つの項目が削除!2027年度入試から適用
まず、最も注目すべきは内申書から以下の3つの項目が削除されることです。
- 「出欠の記録」
- 「行動の記録」(責任感など10項目に丸をつけて評価するもの)
- 「性別」
これらの変更は、2027年度に入学する生徒の入試から適用されます。
「出欠の記録」削除の背景にあるもの
「出欠の記録」が内申書から削除される背景には、社会の変化があります。近年、オンライン授業の広がりや、不登校の児童生徒が教育支援センターなど学校以外の場所で学業に取り組むケースが増えています。
愛知県教育委員会は、こうした多様な学び方をする生徒たちが、出席日数によって不利になることを避ける目的があるとしています。また、「載せない方が、不登校の子を持つ保護者の心証的なサポートになる」という狙いも含まれており、不登校の生徒たちの進路選択の幅を広げるための重要な一歩と言えるでしょう。
これまで、不登校の生徒が公立高校を受験するには、出席日数の問題が大きなハードルとなっていました。今後は、学校に通う形にとらわれずに学習を進めてきた生徒たちも、より安心して受験に臨めるようになることが期待されます。
「性別」と「行動の記録」削除の狙い
「性別」の項目が削除されるのは、多様性を尊重する社会の実現に向けた動きの一環です。性別が選抜に影響を与えるという誤解を招く恐れがあることや、個人情報としてより慎重に扱うべきという意見が専門員会で出たことが背景にあります。
また、「行動の記録」は、学校の先生の主観が強く反映されやすい項目でした。今回の削除は、より客観的な評価基準を重視する方向性を示していると考えられます。
外国人生徒の定員枠が拡大!2026年度入試から適用
もう一つの大きな変更点は、外国人生徒の定員枠の拡大です。
これまで募集人員の「5%程度まで」とされていたものが、「5%以上」に拡大され、各学校の校長が具体的な人数を定めるとの方針が示されました。この変更は、2026年度に入学する生徒の入試から実施されます。
専門員会では、「外国人生徒の受け入れは日本人生徒にとっても有益」「定員枠を増やすことで進路選択の幅が広がる」といった肯定的な意見が多く出ました。グローバル化が進む現代において、多様な文化背景を持つ生徒たちが共に学ぶことは、教育現場全体にとって大きなメリットとなるでしょう。
一方で、今回の協議会議では「外国人生徒の受け入れを増やすだけでは、十分に学ばせることはできない」という意見も出ており、学校側には支援体制の強化が求められることになります。日本語指導や生活面でのサポートなど、受け入れ体制の充実が今後の課題となりそうです。
今後の高校入試はどうなる?
今回の愛知県公立高校入試の改革は、「多様な生徒の学びを尊重し、誰もが公平に受験できる機会を提供する」というメッセージが込められていると言えるでしょう。
特に内申書から「出欠の記録」がなくなることは、不登校で悩む生徒や保護者にとっては大きな安心材料となるはずです。しかし、その分、学力試験の重要性がさらに高まる可能性もあります。
愛知県の高校入試は近年、問題の傾向も変化しています。かつての1問1答形式から、調べ学習や読み取りを通じて深く考える力を問う問題が増えています。内申書の内容が変わる中で、生徒一人ひとりが主体的に学び、考える力を養うことが、これまで以上に重要になってくるでしょう。
私立高校の入試に関しては、現時点では今回の変更に関する情報はありませんが、公立高校の動きが今後の私立高校の選抜方法にも影響を与える可能性も考えられます。
今回の改革を機に、今後の愛知県の教育動向に注目していきましょう。
昭和区・瑞穂区の少人数学習塾|井ノ塾 川原通校・弥富通校のご案内
🏫 地元密着・愛知県名古屋市の井ノ塾での対策
愛知県名古屋市昭和区・瑞穂区で公立高校合格を目指すなら、井ノ塾にご相談ください。定員制・自立学習型で、個別にボーダーラインを分析し、必要な内申点・当日点対策を行います。
- 川原通校(昭和区):駒方中・川名中・城山中近く
- 弥富通校(瑞穂区):萩山中・汐路中・桜田中近く
- 定員制/全教科対応/日数無制限で学習可能
▶ 井ノ塾の公式サイトはこちら
▶ 愛知県高校入試 合格判定サイトはこちら
井ノ塾の校舎アクセス
🖊この記事を書いた人
愛知県名古屋市を拠点に、小学生・中学生・高校生を対象とした少人数制の自立型学習塾「井ノ塾」を運営。
指導歴20年以上・年間指導生徒数100名以上。
保護者からの信頼も厚く、口コミ紹介による入塾が多数で、入塾待ちが出ることもある人気塾です。
特に愛知県の公立高校入試に特化した個別指導と進路指導に定評があり、
定期テストから入試対策まで一貫した学習プランを提供しています。
- 愛知県公立高校入試 合格率95%(過去3年平均)
- 地元中学校5校で定期テスト対策を実施
- 11年間で110人以上の学年1位・クラス1位を輩出
- 愛知県最大級の「合格判定サイト」を運営