愛知県の公立高校入試は、全国的にも珍しい「複合選抜(2校受験できる仕組み)」や「内申点重視」の文化がありますが、2026年度(令和8年度)から2027年度(令和9年度)にかけて、戦後最大級とも言える大きな転換期を迎えます。
今回の変更は、単なるスケジュールの変更ではなく、「不登校への配慮」「ジェンダー平等」「実力主義へのシフト」など、教育のあり方そのものを変える内容です。
受験生や保護者が知っておくべき重要ポイントを、ブログ形式でわかりやすくまとめました。
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1. 2026年度(令和8年度)入試のスケジュール
2026年度の入試は、近年の「入試一本化」の流れを引き継ぎ、スピーディーに進行します。一般選抜の合格発表は3月10日です。
主要日程一覧
| 選抜区分 | 検査・面接日 | 合格発表日 |
| 推薦選抜・特色選抜 | 2026年2月5日 | 2026年2月9日 |
| 一般選抜(学力検査) | 2026年2月25日 | 2026年3月10日 |
| 一般選抜(面接) | 2月26日(A) / 27日(B) | 2026年3月10日 |
ポイント: 学力検査は1回のみ!その点数で第1志望・第2志望の両方を判定します。
2. 愛知特有の「群・グループ分け」
愛知県の普通科入試では、お住まいの地域(学区)によって受験できる学校の組み合わせが決まっています。
尾張学区(名古屋・一宮・知多など)
第1群・第2群に分かれており、それぞれA・Bグループから1校ずつ選んで併願できます。
- 第1群(例): 旭丘(A) × 菊里(B) など
- 第2群(例): 明和(A) × 千種(B) など
- 群共通校: 松蔭、津島、大府などは、どちらの群からも選べる便利な「調整役」の学校です。
三河学区(岡崎・豊田・豊橋など)
三河は「群」の区別がなく、全域からA・Bグループを1校ずつ選べます。
- 例: 岡崎(A) × 岡崎北(B)、刈谷(A) × 刈谷北(B) など
3. 合否を決める「校内順位決定方式」の仕組み
愛知県の入試では、「内申点(評定得点)」と「当日点(学力検査得点)」の合計で合否が決まります。
得点の計算式
- 評定得点(内申点): 9教科合計(最大45) × 2 = 90$ 点満点
- 学力検査得点(当日点): 5教科 × 22 点 = 110$ 点満点
学校ごとに違う「重視するポイント」
各高校は、以下の5つの型から自校の判定方法を選んでいます。
| 方式 | 特徴 | 採用校の傾向 |
| Ⅰ型 | 内申と当日点を均等に評価 | 標準的な学校 |
| Ⅲ型 | 当日点を1.5倍にする | 進学校に多い |
| Ⅴ型 | 当日点を2.0倍にする | 旭丘・明和・向陽などの超難関校 |
上位校ほど「当日の試験でしっかり点数が取れる子」を求めているのがわかります。
4. 【重要】2027年度から「調査書」が激変します!
現在の中学2年生(2027年度入試)からは、通知表(調査書)の扱いが根本から変わります。
削除される3つの項目
- 「出欠の記録」の削除
- 欠席日数や理由が記載されなくなります。不登校だった生徒も、当日の学力や内申点で正当に評価されるようになります。
- 「行動の記録」の削除
- 「責任感」などの○印の評価がなくなります。先生の主観を排除し、より公平な評価を目指します。
- 「性別」欄の削除
- ジェンダー平等への配慮から、性別を問わない選抜が行われます。
背景: 「真面目に出席していること」への評価から、「何ができるようになったか(学力)」への評価へとシフトしています。
5. 入試の難易度と傾向:思考力が問われる時代へ
近年の学力検査はマークシート方式ですが、難易度は決して低くありません。
平均点の推移(各22点満点)
2025年度(令和7年度)は国語が易化した一方で、理科などは依然として低めの平均点となっています。
- 国語: 15.6点(難易度が落ち着いた)
- 理科: 10.9点(図表や実験から考えさせる難問が多い)
単なる暗記ではなく、「データから法則を見つける」「自分の言葉で考える力」が合格の鍵を握ります。
まとめ:これからの受験生に求められること
これまでの愛知県入試は「内申点をいかに積み上げるか」が勝負でしたが、これからは以下の2点がより重要になります。
- 確かな学力を身につける: 調査書の項目が簡素化される分、純粋な「点数」の重みが増します。
- 多様な強みを活かす: 特色選抜や外国人生徒枠の拡大など、特定の分野に強い生徒や多様な背景を持つ生徒に門戸が広がっています。
大きな変革期ですが、仕組みを正しく理解して、自分に合った志望校選びを進めていきましょう!
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