高校受験を控える中学生やその保護者にとって、「内申点」という言葉は非常に気になるものではないでしょうか。
特に、「テストの点数は取れているのに、なぜか成績が伸びない」「どうやったら内申点が上がるの?」といった悩みを抱えている方も多いかと思います。
名古屋市昭和区・瑞穂区で高校受験専門の個別指導を行う「井ノ塾」では、こうした疑問を持つご家庭のために、内申点の仕組みや評価基準(観点別評価)を明確にし、どのようにして内申点を上げるかを指導の軸に据えています。
この記事では、内申点の正体・観点別評価の具体的な内容・高校入試における内申点の重要性などについて、井ノ塾の指導ノウハウをもとに、できるだけわかりやすく解説していきます。
愛知県をはじめとする多くの地域では、高校入試において内申点の比重が高い傾向があります。テストの点数だけではなく、普段の授業態度や提出物、発表などが内申点を左右するため、日々の学校生活において何を意識するべきかを知っておくことが、受験対策において非常に重要です。
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内申点とは?評定の仕組みを正しく理解しよう
「評定」「内申点」「内申書」は何を指す?
「評定」とは、通知表に記載される5段階の成績をもとに算出された教科別の評価点です。これらの合計点を評定合計と言います。
そして、「調査書の評定」や「学習の記録」として高校に提出され、高校入試では欠かせない重要な資料となっているものを内申書と言います。内申書(調査書)は中学校の先生が作成し、出願時に受験する高校に提出されます。
しかし、実際良くわからないので、「内申点=受験に使われる点数=評定」の考えで構いません。
通常、中学校では中学3年生の成績が内申点として使われ、各教科ごとに「5段階評価(1〜5)」がつけられ、合計で最大45点になります。
- 国語:5
- 数学:4
- 英語:4
- 理科:3
- 社会:4
- 音楽:3
- 美術:4
- 保健体育:3
- 技術・家庭:4
上記のような成績であれば、合計「34点」が内申点として扱われます。
学年末評定と通知表の関係
内申書には、各教科ごとの「評定(学年末の成績)」が記載されます。これが高校入試の際に提出されるため、通知表と入試結果は密接に結びついています。
3学期制の学校では2学期の成績、2学期制の場合は後期中間テストまでの成績が内申点の基準として使われることが一般的です。中学3年の3学期の成績は入試に間に合わないため、それ以前の学期末評定が使われます。
基本的に「中学3年の学年末評定(45点満点)」が内申点の対象ですが、地域や高校によっては1・2年生の成績も一部加味される場合があります。
この評定は、各学期の成績や授業態度、提出物、観点別評価を総合的に見て判断されます。
内申点が高校受験に与える影響とは?「評定換算」とは
高校受験では、内申点(調査書点)と当日点(入試点)の合計によって合否が決まるケースが多く、特に公立高校ではその傾向が顕著です。内申点が高いほど有利になるため、高校受験において内申点は非常に重要な要素となります。
例えば愛知県では、中学3年生の内申点のみが評価対象となり、一般入試では高校ごとに評価方法が異なります。このように、都道府県や学校によって、配点や評価基準には違いがあります。
愛知県の一部公立高校では、内申点を得点化して当日点に加える仕組みがあり、これを「評定換算」と呼びます。実際には「内申点:当日点=1:1」や「4:3」といった比率で合否が決まるため、内申点が30点でも35点でも、本番の得点次第で逆転合格が可能です。
とはいえ、推薦入試や内申点を重視する高校も多く存在するため、普段の授業態度・提出物・定期テストへの取り組みを通じて、確実に評定を上げておくことが大切です。
観点別評価とは?|中学校の内申点に直結する評価基準を徹底解説
観点別評価とは?3つの観点の意味と目的
現在の中学校では、通知表の評定や内申点を決める際に「観点別評価(観点別学習状況)」が重視されています。
2021年度から全国で実施された新学習指導要領により、内申点の評価基準が見直されました。従来の「関心・意欲・態度」など4つの観点から、現在は以下の3つの観点へ統一されています。
- 知識・技能: 小テスト・定期テスト、実験・観察・グラフなどを通じて、学んだ知識を実際に使えるかが評価されます。
- 思考・判断・表現: 記述問題・レポート・発表・グループ活動など、思考力や自分の意見を伝える力を測る課題が評価対象です。
- 主体的に学習に取り組む態度: 授業中の発言・ノートの取り方・自己評価・教師の観察などが評価に反映されます。
これらの観点は教科ごとに比重が異なり、最終的に5段階の評定として通知表に反映されます。つまり、観点別評価=内申点の土台となる仕組みです。
通知表の「A・B・C」はどう決まる?|観点別の評価方法
各教科の観点別評価は、「A・B・C」の3段階で評価されます。
- A: 十分満足できるレベル(とても良い)
- B: おおむね満足できるレベル(普通)
- C: 努力を要するレベル(改善が必要)
評価はテストの点数だけでなく、提出物、発言、実技、学習活動全体から多角的に判断されます。例えば英語では、「文法の知識」「会話での表現」「発音」「発言態度」など、観点ごとに評価されます。
- 国語: 読解・表現・語彙力・授業での発言
- 数学: 計算力・思考力・課題への取り組み姿勢
- 理科: 実験技能・考察・観察記録・探究意欲
- 音楽・美術など: 技能の完成度+取り組む姿勢
つまり、観点別評価は「テストだけで決まらない」ことが最大の特徴です。
「テストは良かったのに内申点が低い」理由とは?
「テストで90点だったのに、通知表の成績が『3』だった…」というような疑問の背景には、観点別評価の「態度・参加姿勢」の低評価が関係しています。
内申点アップには、テストだけでなく授業中の行動や提出物も重要です。静かにしているだけでは「主体性」は伝わりません。
- ノートを取る、発言する
- 課題や提出物を丁寧に仕上げる
- 質問・リアクションなどの授業参加
こうした行動が評価されるのが、観点別評価=内申点のポイントです。
観点別評価から内申点はどう決まる?
各観点でのA・B・C評価をもとに、教科ごとに5段階の評定(内申点)がつけられます。観点ごとの評価がAABであれば、評定「5」になる場合もあるように、すべてAを取らないと「5」にならないケースもあります。
たとえば愛知県名古屋市では、名古屋市教育委員会が各中学校に向けて「名古屋市教育課程」を配信しており、その中で各教科の単元ごとの観点別評価の基準が示されています。各学校では、その評価基準を参考にしながら、どんなタイミングで・どのように評価するかを工夫し、最終的な評定(通知表の成績)を決めています。
観点別評価→評定(5段階)→内申点(合計)という流れを理解しておくことが、成績アップの第一歩です。
よくある誤解と正しい理解
内申点や評定については、保護者や生徒の間で誤解が広がりやすいポイントがいくつかあります。
ここでは特に多い勘違いと、それに対する正しい理解をまとめます。
テストの点数がよければ評定も高くなる?
これは半分正解で、半分誤解です。もちろん、テストの点数(観点①:知識・理解)も大切ですが、それだけで評定が決まるわけではありません。
他の観点(関心・意欲・態度や技能など)で評価が低ければ、全体の評定は「3」や「4」にとどまることもあります。
井ノ塾生では、学年順位が10番以内であったにも関わらず、授業態度が悪いと判断をされて内申点が「3」だったこともありました。
- ◎(知識・理解)でも△(意欲・態度)なら、総合評価が下がる
- 提出物の未提出・授業態度の悪さは減点対象
- 逆に、テストが平均点でも観点全体が○・◎なら評定は「4」や「5」もありうる
「静かにしていれば悪くはならない」という考え
授業中に静かにしていることは大切ですが、それだけでは「関心・意欲・態度」の評価は上がりません。
先生は、「ノートを取っているか」「発言しているか」「授業に積極的に関わっているか」といった行動を見て評価をつけています。
- ただ座っているだけ → 評価されにくい
- ノートを取りながら頷く → 参加していると判断されやすい
- 先生の質問に答える、発言する → 高評価につながる
先生にアピールするのは恥ずかしい?
「先生にわざとらしく見えるのが恥ずかしい…」という声もよく聞きます。
でも、成績をつけるのは先生です。“わかりやすく努力を見せる”ことも内申点アップの大切な戦略です。
ポイントは「自然に、かつ継続的にやること」。数回だけではなく、学期を通じてコツコツと見せていきましょう。
観点別評価はどう通知表に反映されるのか
通知表には、教科ごとに観点別学習状況がA・B・Cの3段階で記載されます 。この観点別評価を総合的にみて、1~5の「内申点」(評定)が決まります 。例えば神奈川県の場合、観点別評価のA~Cを数値化し、合計した得点で内申点(評定)が決まります 。もし、すべての科目に共通している「主体的に学習に取り組む態度」の評価がBやCなら、提出物の「提出忘れ」や「期限遅れ」があった可能性があります 。
まとめ
内申点は高校受験において非常に重要な要素であり、その付け方を知ることは内申点対策に繋がります 。内申点は、各学校が独自に定めた基準に基づいて付けられ、一般的には「学習態度」「学習習熟度」「思考力・判断力・表現力」の3つの観点から総合的に評価されます 。
内申点を上げるためには、授業への積極的な出席、授業中の態度、課題の提出状況、そして定期テストでの高得点が重要です 。これらの日々の努力が、やがて確かな内申点となり、自信につながります 。内申点対策として、日々の学習を計画的に行い、弱点がないようにすることが求められます 。
今回は、内申点の正体や観点別評価の仕組み、評定アップのための具体的な行動について解説してきました。
内申点は単なるテストの点数だけで決まるものではありません。むしろ、日々の取り組みや授業での姿勢、提出物の完成度、そして先生に伝わる「意欲」こそが、成績に大きく影響します。
- 内申点は観点別評価をもとに評定として決定される
- テストの点だけでなく、提出物や授業中の態度も重要
- 「やる気が伝わる行動」が評定アップのカギになる
高校受験に向けて、まずは「今できること」から丁寧に取り組みましょう。
地道な積み重ねが、やがて確かな内申点となり、自信につながります。
次回の記事では、「内申点が低い場合の高校受験戦略」や「当日点で逆転合格するための具体的な勉強法」について解説します。
ぜひあわせてご覧ください。
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🖊この記事を書いた人
愛知県名古屋市を拠点に、小学生・中学生・高校生を対象とした少人数制の自立型学習塾「井ノ塾」を運営。
指導歴20年以上・年間指導生徒数100名以上。
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