市邨中学・高校 塾向け説明会レポート2026|井ノ塾が現地取材

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市邨高校の学校説明会

2025年6月4日、名古屋経済大学 市邨(いちむら)中学校・高等学校の塾向け学校説明会に参加してきました。

井ノ塾では毎年、各私立学校の説明会にできる限り足を運ぶようにしています。パンフレットやホームページだけではわからない「学校の空気感」や「先生方の熱量」を肌で感じてくることが、生徒・保護者へのアドバイスに直結するからです。

今回の市邨の説明会、正直に言うと「想像以上におもしろかった」です。その理由をレポートします。

目次

「大学受験のための学校ではない」と堂々と言い切る学校

説明会でまず印象的だったのが、学校側の冒頭のひと言でした。

「市邨高校は、大学受験を一般入試で受ける場合は、塾の先生の力が必要です」

私立高校の説明会でここまではっきり言い切る学校は、そうそうありません。多くの学校が進学実績を前面に押し出すなかで、実際は塾に通っている生徒が多くいる。また、「うちは面倒見が良いので、塾に通わなくても大学受験まで見ます」と言っている私立高校ほど、怖いものはない。ただ、市邨はまったく逆のスタンスをとっています。

では何を育てるのか。それが「学ぶ好奇心・向上心・行動力」の3つです。知識を詰め込むより、学び続けられる人間を育てることを最優先にしている、ということでした。2022年にコースを全面改革した背景にも、この哲学があります。

2022年のコース改革で何が変わったのか

市邨高校は2022年に、従来の文系・理系という区分けをやめ、現在の4コース制に移行しました。

  • エクスプローラーコース(英語×探究)
  • キャリアデザインコース(インターンシップ・専門分野の先取り)
  • ブライトコース(学習と活動のバランス型)
  • アカデミックコース(学問を発展的に学ぶ)

各コースで進学先の傾向が異なります。キャリアデザインは専門学校3〜4割・大学5割、ブライトは大学8割・専門学校2割、アカデミックは大学9割というイメージです。

授業時間はあえて必要最低限に抑え、生徒が自由に使える時間を確保する。大学一般受験を目指す生徒には塾と連携する形でサポートし、学校は探究授業に集中する。推薦・総合型選抜については学校がしっかりサポートする、という役割分担がはっきりしています。

塾講師の立場からすると、「学校と塾がそれぞれの得意分野を担う」という明確な連携イメージが示されたのは好印象でした。

中学校の「教科・未来」が本当におもしろい

高校の話が多くなりがちですが、中学校の取り組みも気になるポイントがありました。

市邨中学には「教科・未来」という独自教科があり、週3時間確保されています。定期テストは廃止。単元ごとのこまめなテストと課題で、スモールステップで定着を図る仕組みです。

教育の柱は4つ

内容は4つの柱で構成されています。①iPadとデジタル教材を使った学び直し(基礎定着)、②アナログ・デジタルを使った自由な表現活動、③ペア・グループワークによる協働学習、④「計画→調査→実行→振り返り→新たな課題」を繰り返す探究サイクル、です。

塾で「勉強の仕方がわからない」と言う生徒を何人も見てきましたが、この「学びをデザインする」という経験を中学から積めるのは、かなり大きいと感じました。

入試は年々難しくなっています

学校の魅力をお伝えしてきましたが、受験を考えているご家庭に正直にお伝えしたいこともあります。

市邨の入試だけではなく、私立高校入試は、ここ数年で受かりにくくなっています。

入学希望者が増えているなかで、定員は一定数に抑えられています。また推薦入試の枠が広がった結果、一般入試で合格できる枠が相対的に減っており、学力が高い生徒でないと一般入試での合格は難しくなってきています。推薦入試も、内申点の基準が少しずつ引き上げられており、以前と同じ感覚で臨むと痛い目を見る可能性があります。

「なんとなく市邨に行きたい」ではなく、早めに現状を把握して計画的に準備することが必要だと、今回の説明会を通じて改めて感じました。

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どんな子に向いている学校か

説明会を終えて、私なりに市邨が合う生徒のイメージをまとめるとこうなります。

  • 「勉強は嫌いだけど、学ぶこと自体は嫌いじゃない」という子
  • 学び方がまだわからない、自信がない、でも可能性を伸ばしてほしいご家庭
  • 好奇心や向上心はあるが、従来型の学校スタイルが合っていなかった子
  • 推薦・総合型選抜を視野に入れており、学校のサポートに安心感を求めるご家庭

逆に、国公立大学への一般受験を最優先に考えているご家庭は、学校と塾の役割分担をしっかり理解したうえで検討することをおすすめします。

まとめ:一度、学校の雰囲気を自分の目で確かめてほしい

市邨はパンフレットだけでは伝わらない学校だと思います。「Teaching から Learning へ」というスローガンは、先生方の話し方や姿勢にもにじみ出ていて、実際に足を運んでみて初めて「本気でやっている学校なんだな」と感じることができました。

夏・秋にはオープンスクールが開催されます。気になっているご家庭は、ぜひ一度参加してみてください。

また、「うちの子、市邨に受かる可能性はあるの?」と気になる方は、井ノ塾の合格判定サービスもご活用ください。現状をもとに、無料で合格可能性をお伝えしています。

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