先日、愛知県立愛知総合工科高等学校・附属中学校で開催された「学習塾関係者対象 学校説明会」に参加してきました。今回は、学校パンフレットや教育課程表などの資料も踏まえながら、「愛知総合工科高等学校とはどんな学校なのか」「工業高校と工科高校は何が違うのか」、そして2026年4月に開校したばかりの「附属中学校」について、保護者の方にもわかりやすく整理してお伝えします。

名古屋市で高校入試に強い塾 井ノ塾とは?
- 【日数無制限】×【フリータイム】×【全教科指導】の演習型指導
- 愛知県公立高校入試に強い【自分で調べ考える勉強法を指導】
- 情報発信も充実!
Youtube twitter Instagram tiktok - 愛知県最大の高校受験情報サイト運営中
愛知県公立高校入試や内申点対策に強い塾として昭和区・瑞穂区に校舎があります。
愛知総合工科高等学校ってどんな学校?
愛知総合工科高等学校は、愛知県立愛知工業高等学校と愛知県立東山工業高等学校を統合して誕生した、県内の工業教育の中核となる高校です。所在地は名古屋市千種区星が丘山手で、地下鉄東山線「星ヶ丘」駅2番出口から徒歩4分という好立地にあります。

校舎の廊下はガラス張りになっていて授業の様子が外から見え、天井をあえて設けず配管がむき出しになっている場所もあります。「学校の建物そのものが教材」という考え方が随所に表れているのが特徴です。
中学・高校・専攻科・高専
愛知総合工科の最大の特徴は、中学・高校・専攻科(さらに将来の高専)が一つの校地でつながっていることです。附属中学校では、義務教育の学びを進めながら、同じ校地で学ぶ高校生と協力しながらものづくりに触れる機会があり、中高一貫だからこそ得られる経験を積むことができます。
高校は他の工業高校と同じく専門学科での学びが中心ですが、7学科体制のもと、自分の興味がある分野をより深く選んで学べるのが特徴です。
専攻科は高校卒業後に進める2年制の課程で、企業技術者や大学教授など現場のプロから直接学べる、より高度な学びのステージです。
そして2029年度には、同じ校地に全国初の県立高等専門学校が開校予定です。中学から高専までが一つながりになることで、学びの深さと連続性がさらに強化され、他校にはない一貫教育のモデルが完成していきます。
基本情報
愛知総合工科中学
| 開校 | 2026年4月 |
| コース | 理工探究コースの1本のみ |
| 募集定員 | 1学年35名 |
| 令和8年度実績 | 志願者100人/倍率2.86倍 |
| 校地 | 高校・専攻科と同じ千種区星が丘山手 |
愛知総合工科高校
| 開校 | 2016年4月 |
| コース | 理工科・機械加工科・機械制御科・電気科・電子情報科・建設科・デザイン工学科の7学科体制 |
| 募集定員 | 7学科8学級320名 |
| 令和8年度実績 | 志願者573人/倍率2.3倍 |
| 校地 | 中学・専攻科と同じ千種区星が丘山手 |
どんなお子さんに向いている?
高校・附属中学校いずれの説明会資料でも、次のようなタイプのお子さんに向いていると案内されています。
- 理数偏愛型:数学や理科の点数は良いけれど、他教科はやや苦手というお子さん
- 没頭型(オタク・没頭型):自分の好きなことにとことん打ち込みたい、突き詰めたいお子さん
- 目的意識型:将来「これをやりたい」という方向性がすでに見えているお子さん
こうしたタイプのお子さんには、地元の普通科に進学するよりも、専門を早く深く学べる愛知総合工科高等学校・附属中学校のようなSTEM特化のルートが合っている場合が多いです。高校受験にとらわれず専門性を早くから深めたい、ものづくりに強い興味があるというお子さんには、非常にマッチした環境と言えるでしょう。
2029年度、同じ校地に県立高専が誕生予定
2029年度開校を目指して準備が進む「愛知県立高等専門学校(県立高専)」は、愛知総合工科高等学校・附属中学校と同じ校地内に併設される計画です。重点目標にも、2029年度の県立高専併設に向けた教育課程の接続や施設・設備の相互活用の準備が明記されており、中学・高校・専攻科・高専が一つの校地でつながる、全国的にも珍しい教育拠点を目指しています。
「工業高校」と「工科高校」は何が違う?
結論から言うと、愛知総合工科高等学校は、これまでの「工業高校」のイメージを大きく広げた、より上位の教育体制を持つ学校と考えるとわかりやすくなります。
- 工業高校:高校3年間で機械・電気・建築などの専門知識と技能を学び、卒業後は就職または大学・専門学校へ進学するのが一般的な形です。
- 工科高校(愛知総合工科高等学校):高校教育に加えて、附属中学校(中高一貫)、卒業後の専攻科(2年制)、さらに2029年度開校予定の県立高等専門学校までを見据えた、中学から高度専門教育までを一体でつなぐ教育拠点です。
校舎の雰囲気
校舎全体を教材と考えているため、天井は配線や配管が剥き出しになっています。













中学校の様子
まだ1年生しかいない生徒たちでしたが、教材は名古屋市の一般的な公立中学が使用している出版社じゃなくて、生徒たちに合う出版社の教材を選定しているそうです。






高校・専攻科の様子
実験室は215教室あるそうで、その一部です。正直広くて、機械が多くて、迷います。







































































それぞれの学校の特徴
中学の特徴
愛知総合工科高等学校附属中学校は、2026年4月に開校したばかりの新しい中学校です。高校・専攻科と同じ千種区星が丘山手の校地にあり、中学・高校・専攻科(さらに2029年度開校予定の県立高専)が一つの学び舎でつながっているのが最大の特徴です。
高校とセットになっているため、高校受験のための勉強に時間を取られることなく、探究的な学びに時間を充てられるのが強みです。学校が大切にしているキーワードは「自主」「自律」「好奇心」で、生徒自身が学習を振り返る評価の仕組み、話し合いによる合意形成、チーム担任制などを通じて、中学の段階から高校・企業と連携した「本物のものづくり」に触れられる環境が整っています。
高校の特徴:7学科体制
令和8年度入学生の教育課程表を見ると、1年生は「理工」「機械」「電気」「建設」「デザイン」の科に分かれて共通の基礎科目を学び、2年生からは次の7学科に分かれて専門性を深めていきます。
- 理工科:数学・物理などの理系科目を重視し、大学進学(特に国公立大学・理系)を見据えた学科
- 機械加工科:旋盤・フライス盤・NC加工など、ものづくりの基本となる機械加工の技能を習得
- 機械制御科:機械設計に加え、PLCなどの制御技術を学ぶ
- 電気科:電気工事士など国家資格の取得を全員が目指し、電気技術者を育成
- 電子情報科:電子回路・プログラミング・通信技術など、デジタル分野に対応
- 建設科:建築(住宅の設計・施工)と土木(インフラ整備)の両分野を学ぶ
- デザイン工学科:ヴィジュアル・プロダクト・インテリアなど、ものづくりにおけるデザイン・造形を学ぶ
各学科とも、電気工事士・機械製図技能士・2級建築施工管理技士補など、就職・進学に直結する国家資格の取得を積極的にサポートしているのも特徴です。
専攻科の特徴:全国初の国家戦略特区、公設民営スタイル
高校卒業後に進める専攻科(高度技術科・先端技術科、2年制)は、県が施設を用意し、運営を学校法人名城大学に委ねる「公設民営」方式で、全国初の国家戦略特区対象校となっています。2017年4月から公設民営化がスタートしました。コースは自動車・航空、電気・制御、情報・IT、電子・ロボットの4つ(各コース定員10名、計40名)です。
- 自動車・航空コース:自動車・航空機の構造や自動加工技術を学ぶ
- 電気・制御コース:電力システムや電気機器の制御技術を学ぶ
- 情報・ITコース:AI・IoTを活用した生産技術や自動運転技術を学ぶ
- 電子・ロボットコース:半導体・電子回路基板・ロボット技術を学ぶ
企業のプロ技術者・大学教授・高校教員が直接指導するPBL型(課題解決型)の学びが最大の特徴で、座学だけで終わらない実践的な教育を行っています。鳥人間コンテストや若年者ものづくり競技大会など各種大会でも実績を残しています。修了後は、デンソー・トヨタ自動車・ブラザー工業など幅広い企業への就職に加え、豊橋技術科学大学や名城大学理工学部など4年制大学への編入学も可能です。




受験について
愛知総合工科中学の受験
1次試験では思考力・読解力を問う適性検査型の試験が中心となるため、通常の適性検査対策がそのまま活かせます。
探究心や表現力を言語化する力も重要です。理数への興味を、文章や面接の場で論理的に伝えられるように指導していきます。
面接・自己アピールの場面では、知識量よりも「これが好き」という熱量をどう引き出せるかがポイントになります。ここは対面での指導・練習が鍵を握ります。
愛知総合工科高校の受験
内申点や倍率、受験対策などの詳しい情報は、井ノ塾の受験情報サイトをご覧ください。

Q&A:よくある質問
Q1. なぜ高校受験がないと専門を極められるの?
A. 高校受験の暗記勉強に時間を取られない分、自分で考え続ける探究的な学びに時間を使えるからです。中学段階から高校・企業と連携した「本物のものづくり」に触れられます。
Q2. 「CONNECT」って何?
A. 令和8年度の重点目標に掲げられた合言葉。中学・高校・専攻科(将来は高専まで)を一体でつなぐ方針を表しています。
| 段階 | 時期 |
|---|---|
| 附属中学校 | 2026年開校(現在) |
| 高校 | 既存 |
| 専攻科 | 既存(2年制) |
| 県立高専 | 2029年度開校予定 |
Q3. どんな教育方針?
| キーワード | 内容 |
|---|---|
| 自律 | 小テスト・実力テストで自己調整力を育成 |
| 自主 | 話し合いによる合意形成を重視 |
| チーム担任制 | 複数教員が生徒に関わる/中1〜専攻科2年が同じ学び舎 |
| 好奇心 | 「T&E J Challenge100」で体験機会を多数用意 |
Q4. 中学受験では何が問われる?
| 1次試験 | 適性検査型(思考力・読解力) |
| 面接 | 理数への興味を論理的に伝える力 |
| ポイント | 「これが好き」という熱量を対面でどう引き出せるか |
Q5. どんな子に向いてる?
| 理数偏愛型 | 数学・理科は得意、他教科は苦手気味 |
| 没頭型 | 好きなことをとことん突き詰めたい |
| 目的意識型 | 将来やりたいことが明確 |
2026年開校のこの附属中学校は、高校受験がない分、理数・ものづくりへの探究にたっぷり時間を使える中高一貫校です。中学・高校・専攻科・将来の高専までがひとつながりになる、全国的にも珍しい教育モデルを目指しています。
Q6.文系に進みたくなるかもしれないけど、大丈夫?
もちろん、文系に近い興味を持つお子さんも在籍しています。特にデザイン工学科のように、ものづくりの中でも「造形」「表現」に関わる分野であれば、文系的な感性を活かしながら学べます。また、明確に文系というわけではなくても「ものづくりが好き」という気持ちがあれば、専門的な学びの中で十分に力を発揮できるでしょう。
Q7.将来性が不安
一般的な普通科と比べると、専門性と実践力を早くから身につけられる分、将来性は期待できると言えます。ただし、内申点が38以上あるお子さんの場合は、進学先の選択肢が広い普通科も含めて検討する余地があります。学力に余裕がある場合は、専門校に限定せず、お子さんの興味・適性に合わせて幅広く進路を考えるのがおすすめです。
昭和区・瑞穂区の少人数学習塾|井ノ塾 川原通校・弥富通校のご案内
井ノ塾は、塾長が23歳で立ち上げた2009年11月の創業以来、15年以上にわたり愛知県公立高校入試を専門に分析し続けてきました。 その圧倒的なデータ量を求め、現在は瑞穂区・昭和区のみならず、豊橋市、愛西市、岡崎市、豊田市、一宮市といった遠方からも多くの受験生が集まっています。
🏫 地元密着・愛知県名古屋市の井ノ塾での対策
愛知県名古屋市昭和区・瑞穂区で公立高校合格を目指すなら、井ノ塾にご相談ください。定員制・自立学習型で、個別にボーダーラインを分析し、必要な内申点・当日点対策を行います。
- 川原通校(昭和区):駒方中・川名中・城山中近く
- 弥富通校(瑞穂区):萩山中・汐路中・桜田中近く
- 定員制/全教科対応/日数無制限で学習可能
🖊この記事を書いた人
愛知県名古屋市を拠点に、小学生・中学生・高校生を対象とした少人数制の自立型学習塾「井ノ塾」を運営。
指導歴20年以上・年間指導生徒数100名以上。
保護者からの信頼も厚く、口コミ紹介による入塾が多数で、入塾待ちが出ることもある人気塾です。
特に愛知県の公立高校入試に特化した個別指導と進路指導に定評があり、
定期テストから入試対策まで一貫した学習プランを提供しています。
- 愛知県公立高校入試 合格率95%(過去3年平均)
- 地元中学校5校で定期テスト対策を実施
- 11年間で110人以上の学年1位・クラス1位を輩出
- 愛知県最大級の「合格判定サイト」を運営




