「井ノ塾ってどんな塾?」「最近よく名前聞くけど、怪しい塾?」「おじいちゃんがしている塾?」など聞くことが多くなった井ノ塾ですが、井ノ塾は指導方法や広告宣伝などをほとんど出していません。
井ノ塾の教育は難しいと思っているので、わかって頂ける少し保護者の方や子どもたちが居てくれたらいいなと思っています。
そんな井ノ塾ですが、少しずつ私たちがどういった想いで塾をしているかを知って頂けたらと思います。
- 【日数無制限】×【フリータイム】×【全教科指導】の演習型指導
- 【わからないを教える】ではなく、【自分で調べ考える勉強法を指導】
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- 愛知県最大の高校受験情報サイト運用
井ノ塾創立の話
塾を創るキッカケは、「塾」「授業」「勉強法」の3つに不満や疑問があったからです。「塾に行っても成績が伸びない、授業を聞いてても伸びない、家に帰ったらうまくできない」。本当に伸びる塾や指導は、今の塾や指導ではないと僕が学生や塾講師のバイトをしていた時に非常に感じていました。そういった経験や悩みがあったので、井ノ塾を創ろうと思いました。
塾に行くことが目的っておかしくない?
- 塾に通う目的ってなんですか?
-
・モチベーションを上げるため
・知識を教えてもらうため
・勉強習慣を身につけるため
一言で「塾に行く目的は、成績を上げるためです。」と言っても、「どうやって成績を上げていくのか」を知る必要があります。モチベーションを上げたり、知識を教えてもらって成績を上げていく、塾はその方法の1つです。決して塾にいけば上がるわけではありません。
成績を上げることが目的なのにズレていき、塾に行くことが目的となってしまっている子どもたちと保護者の方が多くいます。塾にいけばなんとかしてくれるわけではなく、塾はサポートが目的です。結局のところ、塾に依存しすぎると¥「本人自身がどうやって成績を上げていくのか」を見失い、「塾にいけば成績が上がっていく」と勘違いが出てしまいます。
塾に来ても伸びる生徒が8%だった
それらを非常に認識した出来事が大学生の頃に起こった。
ある個別指導塾でバイトをしていた時に、中学生の生徒たちの成績が全く伸びていないことに気づいた。塾長に定期テストの点数推移を見せてもらったら、中学生50人程度が3、4人ぐらいしか伸びていなかった。
理由は、子どもたちが自宅で宿題をほとんどせずに塾に来ており、宿題も来る前に答えを写してきている状態でした。これと似たようなことは、井ノ塾創立した時にも他塾でも起こっており、部活が終わったらみんなで答えを写して塾に行くということが風物詩になっていました。
結局、家で勉強をしていない子は伸びないです。
週2回のジムで痩せるわけがないんです。
週2回のご飯で栄養が取れるわけがないんです。
勉強はためることができなく、少しずつ忘れていきます。だからこそ、少しずつでも勉強をすることが必要になります。それを塾にいけばいいは違います。
自宅で勉強をしない理由は?
それでは、「なぜ宿題をしなかったのか」についてですが、様々な要因があります。
- 勉強が嫌い
- やる気がない
- 勉強が楽しくない
- 勉強習慣がない
- 知識が漏れてて自分でできない
- 挫折をしている
色々な原因がありますが、実は「勉強が嫌い」は、勉強自体が嫌いなのではなく、「解けない、分からない、できない」の三重苦が混ざって宿題をしない子が多いです。その他の要因も同じです。
つまり、宿題をしない子は、塾で問題が起きているわけではなく、家で問題が起きているということです。それでは塾の時に問題を解決すればいいと思うかもしれませんが、それは難しいです。わかったつもりになっているのが生徒自身が把握することは、実はとっても難しいからです。
自宅学習が最大の原因
こうなってくると、塾ではなく、自宅学習の日にちや時間を少なくして塾で演習する方法を考えますが、通常の個別指導塾だと週2が多く、週3は料金から断る方も多かったです。塾の指導したい意志と保護者の料金支払の限界と子どもの勉強意識の3つがバラバラになっていることに心苦しかった。
そういうことがあって、当時の私は「自宅学習が原因で成績が伸びなかったり、勉強をしても成績が伸びなかったり、勉強をしようとしても挫折したりするのであれば、自宅ではなく塾ですればいい。そうすれば、勉強している姿の勉強法も指導できるし、子どもたちの勉強に対する悩みなども解決できる」という、いわゆる「自宅学習を塾で全て完結する塾」を創立しようと思いました。
井ノ塾を創立する時に考えた「自分たちが受けた教育」
井ノ塾は塾長井ノ口が大学4年生の頃に創立した塾です。詳しい時期などは興味がないため、忘れてしまっていますが、井ノ塾自体は家庭教師からスタートして、塾を作る枠は11月か12月頃、塾が開校したのは1月頃からスタートしたかと思います。
塾として本当に必要なことは?
井ノ塾を創立する時に、学生側の欲しい塾と保護者側の欲しい塾をヒアリングしました。また、僕ら世代が学生の時に「どういった塾が欲しかったか、どういった塾が良かったか」もヒアリングして指導方針や教育理念を創りました。塾の利益優先の考え方をバイト時代から嫌気が差していたこともあって、塾や保護者ではなく生徒最優先の塾を目指したいと考えていました。
保護者のして欲しいは、親のため。子どものして欲しいは、楽のため。
勘違いしてほしくないのは、保護者の方が望む塾は「親に取って都合の良い塾」になりがちです。親が求める塾が良い塾だとは思いません。親が不満を持ったとしても、子どもにとって良い方向に育てる塾が良い塾かと考えています。
また、子どもたちのして欲しいことは、宿題を減らして欲しい、早く帰らせて欲しいなども個別指導塾でバイトしてた時にありました。大事なのは、「欲しいことをする塾ではなく、子どもたちに必要なことをする塾」だと考えています。
詰め込み教育の弊害
詰め込み教育が全て悪いわけではありませんが、僕ら世代のヒアリングで出たことは、勉強面だけではありませんでした。それは、「与えられたものは強くて、与えられないものは弱い」ことへの教育を改善することです。
詰め込み教育は、誰かからの指示があって詰め込まれていきます。「勉強だけが出来る世代」「学歴だけが高い」「言われないと自分からは動かない」そう言われるのは、親や先生に「教えられ、与えられ、それらをこなすことが良い」とされていたのが理由だと思います。
学生は守られた状態であり、責任を誰かが持ってくれたり、与えられることが当たり前になります。正しい答えではない場合もあるはずなのに、親や先生が正しい答えを持ってると考え、それを実行していきます。その理由は、「失敗をするのが怖い」「失敗をするとめんどくさい」「失敗をすると怒られる」、失敗すれば誰かのせいにすればいいとなっています。結果として自分で学ぶことができなくなります。
悩むのは今ではなく将来
成績を上げるためには塾に通い、授業を受け身で聞き、出されるプリントをこなしていく。この流れの結果が、大学生や社会人になった時に、自分一人では何をしていいかわからない悩みのタネになっていると感じました。今まで勉強だけしていれば良いと言われていたのが、大学生の頃から「勉強以外の評価」が出てきて将来に悩み始めます。勉強以外の目標がなくなった友人は、鬱などにもなっていました。
私自身も中学生の頃に成績が良く、何も考えずに塾で授業を受け、たくさんのプリントや問題を解いていけばいくほど成績が上がっていきました。もちろん、県上位の成績を取っている友だちと県51位が最高の自分との差も考えながら、試行錯誤はしていました。高校生になったら、勉強をしなくなり、気づいた時には滝のように成績は下がっていました。その時に、自分自身では何をしていいかわからず、誰かに教えてもらってもそれが自分自身にとって適切な答えではない場合が多く、非常に苦しんだ時期がありました。
集団授業の限界
ちょうど僕らが高校生の頃に「授業は必要なのか」という論争が非常にネットでもリアルでも行われていました。学校を辞めて自分で勉強をした方が良いと考えている子も何人もいました。
なぜ集団授業に疑問を持つ子が多くなったのかは、理由があります。たまたま、僕の学校の学年は、赤チャートを使い、県内1位のスピードで数学が進んだこともあり、数学の点数を取ることができない6割以上が補習を受ける大惨事になっていました。これらの理由もあり、授業や先生に不満が出ていました。
- わからないのに進んでいく
- わからないことを助けてくれない
- 自分にとって必要ないことまでしなくてはいけない
「レベル」「進度」などが合わせにくく、自分にとって必要ないことまでしなくてはいけないことが負担になり始めます。そして、それが大学受験を見据えたこともできなくて、無駄な時間を過ごしている感覚がありました。合う子には合う、合わない子には合わないが集団授業だと考えていました。
切り捨てられる”できない子”
小中学生の頃は、勉強が驚くほどできなかったわけではなかったが、高校生になると勉強をしなくなりました。その時に、学校の先生や塾の先生が助け舟を出してくれたかといえば、やはりそれはなかったです。もちろん、気にかけてくれた先生もいましたが、今だからわかるのは「分析をしていない助言は、その子に合わない可能性もある」ということです。当時先生の言うことを信じて、何度かチャレンジした教材なども、理解できない、定着しないなどの理由で力になりませんでした。
個別指導だからといって改善できるわけではなく、”できない子”は講師が適切に分析をして対策法を提案したり、管理をしていかないと引き上げるのは相当難しいことを当時非常に痛感しました。
学力が高い子のための教育法と低い子のための教育法は逆
管理教育と自立教育という言葉が最近聞かれると思いますが、そもそも学力が高い子には自立教育、学力が低い子には管理教育が基本的には良いかと思います。学力が高い子には、知識を与えればそれを吸収して、演習で力にすることができますので、どんどん導いて上げたり与えることが大事になります。学力が低い子は、知識を与えてもすぐ吸収ができないし、教えられたことがわかったのかわかっていないのかもわからない。どうすれば成績が上がるのかもわからない状況です。一つひとつ階段を上がる形で管理をしていく必要があります。そうしないとすぐに、「できない、やらない悪循環」に入っていきます。
また、勉強ができないだけではなく、他のこともそうですが、できない人ほど自分なりのやり方をしていきます。それは能力が低く、人の言っていることを理解していなかったりしたまま物事を進めようとする適当さや誤解が招く悪循環だったりします。言われたことを忠実にしていくような管理も非常に重要になります。例えば筆算を書くとか、式を書くなんていうものはその一つですね。
その場しのぎの指導
自分自身が講師側になった時に非常に感じたのは、「その場しのぎの指導」です。これは学生として受けている時にも感じていたものが確信に変わりました。これは定期テストが非常にわかりやすいです。
定期テストは非常に重要ですが、今回の定期テストの点数を上げるためだけに教え続け詰め込みをして点数を取らせることは、次のテストや本人の学力につながっていきません。例えば、数学の方程式の定期テストがあったとしても、四則計算ができないのであれば詰め込みをして教えたとしても力はつきません。そのため、根本を改善するためにできない原因を分析や対策をして、次につなげていくことが大事です。その場合は、今のテストは切り捨てでも、以前の分野に戻らないとずっとできない悪循環をしてしまいます。
しかし、個別指導塾でアルバイトをしていた時に、復習をすることはありません。学校で習っている分野を教える。そして、時間が短いために、対策をすることが難しい場合もありました。その場しのぎとは、しょうがない部分もありました。
他の出来事からの考え方
実は塾をする前に家庭教師をしていたのですが、家庭教師の時にケーキ屋でバイトもしていました。ケーキ屋でバイトをしていた時に感じていたのは、ちょうど詰め込み教育のような形でトップダウン方式の指示でした。これをボトムアップ方式に変える方法をシェフも考えていただろうし、求めていた。しかし、組織を変えていくことを難しく感じた。これは今を教育する前に、昔に教育すべき能力や意識があったのではないかと疑問に考えた。
また、当時将棋にハマっており、将棋の奥深さに驚いていた。1手ずつ指すことは、同じなのに差が生まれる。これは勉強も同じで、時間はさほど変わらないのに差が生まれるには理由がある。そういった、教育とは違う社会に必要なことや大人になってぶち当たる壁に対して乗り越える方法などを指導に入れようと考えました。
井ノ塾の大事にしたい教育理念と教育方針
教育に対して理想と現実を把握して、提供していくことが非常に大事だと考えています。理想だけを求めている人が、口だけはうまく言っているが指導ではうまくいっていないという塾を何度か見てきています。
大事にしたい2つの教育理念
教育理念と聞くと大げさですが、教育の時に意識目標としていることです。
複雑なものではなく、シンプルです。
営利目的の塾ですが、誰かのためになることを目指して塾をしています。ただそれは、その場しのぎの誤魔化しではなく、生徒の成長のためになることをしていきたいと思っています。
例えば、定期テストは非常に重要ですが、定期テストの点数を上げるためだけに、親が管理して、講師が教えこんで、詰め込みをするとどうなるかわかりますか?点数は上がるかもしれませんが、本人の行動や学力につながらないため、同じことをずっと繰り返す必要があります。
英語の助動詞のテストがあったとしても、Be動詞や一般動詞ができない状態では、塾に行って教えてもらっても理解もできませんし、力にはなりません。そのため、根本を改善するためにできない原因を分析や対策をして、次につなげていくことが大事です。その場合は、今のテストは切り捨てでも、以前の分野に戻らないとずっとできない悪循環をしてしまいます。
今のためだけに詰め込み教育で問題を指導すると、次の分野もまた詰め込みになり、結局何もわかってないできるようになっていない状態です。
欲しいことではなく、必要なことをする教育方針
井ノ塾を創立する時に、学生側の欲しい塾と保護者側の欲しい塾をヒアリングしました。また、塾の利益優先の考え方をバイト時代から嫌気が差していたので、塾や保護者ではなく生徒優先の塾を目指したいと考えていました。
しかし、子どもたちがして欲しいことをし続けるとどうなるかわかりますか?「甘え」や「依存」になり、その子は結局成長しません。
塾を始めた時は、徹底的な管理型のマンツーマン指導でした。しかし、毎日生徒が「先生今日は何したらいいですか」と聞いてきた姿を見て、僕らがいなくてはダメな状態になっていると感じました。
そのため、子どもたちが私たちがいなくても伸びていく自立を目指し、「今と将来をつなげる教育」を考えています。今だけ楽にできる解き方ではなく、次も解ける解き方や指導を心がけています。
カフェテリア指導の教育方針:井ノ塾式の演習型マンツーマン指導
井ノ塾の「カフェテリア指導」とは、井ノ塾の造語です。自分が誰かに決められた内容や言われてする勉強ではなく、自分から考えて選択をする勉強にする指導方式のためこういった名前にしています。
「カフェテリア」とは、自分で選択をした料理をお皿に載せ食べる方式を言います。そこから由来した名前で、非常に気に入っています。
子どもに”必要な教育”とは?
少し整理してきましょう。私たちが子どもたちに必要だと思う教育とは、どういう内容なのか。
- つなげる
- いつでも通える塾(日数無制限・フリータイム制・全教科指導)
- いつも同じ先生
- 自立教育と管理教育を合わせる
- 分析をするからこそ、対策が取れる
- わかったことを説明する。対話式
- 何でも教えてくれる先生が”いい先生”ではない
- 教えるよりコーチング
- 自宅学習をさせない
- 失敗をさせる 成長の流れを作る
- 定着を徹底する
- 教えてもらってもできないのが当たり前。「わかる→とける→できる」で点が取れる。
- わからないなら「考える・調べる」。それでもわからないなら、「教えてもらう」
- 通常の塾は「教える」だけ、井ノ塾は教えるの次の「演習→確認→定着→管理」をする
- やらされている勉強
- 教材は学校のものを徹底的に
将来のことを考えて、生徒自分で選択をすることの重要性を考えたために
1.つなげる
今だけ良い結果を求めることも大事ですが、親と違って塾講師は将来関わることがなくなります。そのため、今の学習が必ず次につながるように指導します。モチベーションの問題や受験などで、今の結果を出すことを重要視することももちろんあります。
そのため、指導の時は答えよりも過程を大事にするので、解法や解く時間などの過程をしっかりと管理する必要があります。
2.いつでも通える塾(日数無制限・フリータイム制・全教科指導)
生徒の演習の過程を見る塾は、個別指導のように短い時間であればありますが、長く日数がある塾はほぼないでしょう。つまり、塾は指示は出して、結果を見ることはできますが、過程を見ることはできません。
その過程で悩み、迷い、挫折したりするので、勉強とは定着まで持っていくことが大事だからこそ、最初だけの指導をしてそのあとはご家庭に任せる指導形式が異常です。そのために、日数無制限・フリータイム制・全教科指導は他塾にできない井ノ塾の徹底的に子どもを切り捨てずに指導していく意思表示だと考えています。
日数無制限は、何事も継続が大事であり、それを踏み出す環境が必要です。自宅学習に問題が起こり、自宅学習だから甘えや言い訳が出ます。いつでも学べる場所が大事で、自習室のように演習しただけではなく、それらを見守る空間が大事です。
フリータイム制は、「時間が来たら終わり」ではなく、「勉強する内容が終わったから終わり」の考えを重要視しています。どうしても、時間や量で勉強を見る子が多いですが、実際は「わかっていない」「定着していない」まま終わっている事が多いです。そのため、講師や生徒が納得できるまで指導ができることを可能にするために時間制約を取った形です。
全教科指導は、受験で合格するためや内申点を上げるためにも戦略的な対策が必要になります。強制的に授業時間が来たら教えられた教科を演習するのではなく、その子にとって必要な教科、今すべき教科、伸びる伸びない教科などを判断して指導をすることができます。
いつも同じ先生
アルバイトの時期にあった「指導する先生と面談する先生が違う」なども含めて、違う先生が担当することで指導に対しての漏れが出ます。親が塾長さんに言ったのにバイトの指導には伝えられなかったなどもよく相談を受けます。
井ノ塾では、面談・指導・分析・管理などは全て同じ講師が行います。同じ講師によるメリットは、総合的に対策を取ったり、1人の生徒の指導を継続できることです。
分析をするからこそ、対策が取れる
指導には、必ず分析を重要視しています。教育業界はなぜか、分析をせずに対策をすることが多くあります。しかし、それは対策にならず、教えただけ、プリントなどを渡しただけになっていきます。
病院に行けば診察があります。しかし、塾には診察がありません。
病院に行けば検査があります。しかし、塾には検査がありません。
何もわからないまま、処方をして薬を出す病院が本当にいい病院なのでしょうか?
井ノ塾は徹底的に分析を重視して、そこから対策や戦略をしていきます。
自立教育と管理教育を合わせる
学習だけではなく、成長をさせるためにはある程度の管理が必要です。しかし、管理は時に成長機会を奪い、ウザがられるものです。この管理を塾が最初はしていきながら、子どもたちに自分でもできるように育てていくことで自立をする形を取ります。これが自立教育と管理教育の2種類をしていく井ノ塾特有の指導形式です。
勘違いされる方もいらっしゃるので、最初にお伝えすると自立教育であっても管理や確認は必要です。管理がなければ、自習室です。管理がなければ、できない子はおいていかれます。自宅学習の管理は通常の塾では対応できないものです。
この管理教育をし続けると、逆に学力が高い子たちは伸びにくくなります。ある程度子どもたちに任せながらも、過程を管理していく必要があります。
少しずつ少しずつできることに責任を生徒個人が感じてもらうようになると、管理が自分でできるようになっていきます。しかし、それを誰かが依存する形で続けてしまうと、自立しませんし、成績も伸びてきません。
教えてもらってもできないのが当たり前。「わかる→とける→できる」で点が取れる。
そもそも、”教えてもらう=できる”という方程式がおかしく、教えてもらってもできるようにする方法を取らないとできるようにはなりません。なぜか教育は「教える」を重視して、「定着」を軽視します。だから塾も「教え方がうまい」を重要視して、定着の確認や定着の管理などを軽視しているから全て家庭学習に投げています。
教育とは、成長をさせることです。成長とは「自分ができなかったことができること、わからなかったことがわかること」です。つまり、教えただけの指導をしている塾は、指示するだけで終わっています。それを受け取れて力にできる子には教育になりますが、受け取れても力にできない子や受け取ることすらできない子は指示だけで終わっています。
つまり、教えてもらうだけでは成長しません。それらを、解ける状態まで指導や管理が必要ですし、解けても数日後には忘れることが普通です。また、復習をして一人で問題が解ける状態になるような出来る状態に指導や管理が必要です。これらが井ノ塾の考え方です。
教え続けるのではなく、待ってあげる時間
教育に対して何かを与えたりする”足し算”を良いと思う人が多くいると思います。しかし、教えすぎは子どもが理解しているのではなく、理解していないまま進みます。教えたがりの講師の自己満足を続けているだけになります。
考える時間、試行錯誤する時間、これらをしっかりと取りながら子どもたち自身が1つ1つクリアをしていくことが大事です。講師の自己満足で終わるのではなく、自分ひとりで解けるようになるまでは時間が必要になります。
指導力があれば伸びるのではありません。最初から学力がある子は、もちろん指導力があれば伸びていきます。大事なのは、できない子への対応で、伸ばしたいレベルへの対応だと思っています。
子どものペースに合わせる。だけど、合わせすぎると遅れていく
ただ、ここで子どもたちのペースに合わせたら良いかというと実はそうでもありません。怠ける子もいれば、楽をしたい子もいます。子どもに合わせることや子どもに決めさせることは、自主性の裏に怠けることも入る場合があります。
そのため、本人能力や意識と受験日やテスト日のすり合わせをしながら、相談していく必要があります。
終わりに
井ノ塾ってどういう塾と言われても、細かい確認や生徒に合わせて対策を取るため、かなり変化が起こります。
そういった塾です。固まった指導方法で、対応するわけではありませんので、保護者の方には説明しずらい部分があります。
井ノ塾の良さを少しでも理解して頂けたら幸いです。