中学生の不登校問題は、年々増加しています。保護者の方も「うちの子に限っては」と思っていても、実際そういった状況になるとどうしていいかわからず、よく僕も相談を受けます。
その時に、中学校はどうするのか?越境はできるのか?私立だと公立に転校するのか?などなど方法を指南してくれる機関やアドバイスが欲しいところです。
今回は、そういった不登校だけではなく、文部科学省から県に1つは設置しなさいと言われている15歳以上で中学校を卒業できなかった方への夜間中学校の話を書いていきたいと思います。最後に少しだけ不登校問題にも触れます。
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夜間中学校とは?
そもそも夜間中学校と聞いて、分からない方が多いと思います。
正式な名前は「中学校夜間学級」です。
公立中学校の夜間学級のことで、中学校を卒業していない15歳以上の方が通う学校です。
そのため、現在の中学生の不登校の子たちが通う学校ではありません。
今回名古屋の笹島小中学校は、愛知県初になります。
目的は?
文部科学省はこう記載しています。
つまり、戦後の時に小中学校に通えなかった方に対して、義務教育を受ける機会を与えたいということです。
歳を重ねても、学びたい方は多くおり、その夢の一つが大学だったり、中高の卒業だったりする方もいます。
夜間中学校として開校する「名古屋市立笹島中学校」
開校は2025年4月になるので、2024年から募集をするそうです。
愛知県初ということで、どういう動きになるかわかりませんが、学ぶ機会が失われた方に知って頂けたらなと思います。
アクセス
TEL 052-582-4725 FAX 052-561-2194
愛知県と名古屋市の不登校問題
夜間中学校とは別で、愛知県の不登校問題の解決にも期待したいです。
愛知県名古屋市に不登校の中学生は5%程度、20人に1人いるそうです。おそらく、令和4年度はさらに上がっていると予想します。
ちなみに愛知県全体の中学生の不登校の数は年々上がってきており、18人に1人が不登校となっています。小学生は少ないですが、それでも80人に1人は不登校です。
不登校で出る問題
不登校問題でみなさんが気になる点は、中学校生活が送れない点だけではないかと思います。
進学問題
不登校になることによって、出席日数が足りない問題が出てきます。
出席日数がないと受験できない学校も出てくるため、出席日数がおそらく一番の問題点になります。
また、受験が関係する中3だけではなく、中1や中2で長期欠席をした場合、受験校に提出する調査書などに理由を書く場合があります。
学力問題
不登校になることによって、自宅で勉強をする。そんな都合の良いことは起こりにくいです。
学習ペースがわからない。勉強方法がわからない。特に小中学生には、大きな問題点だと言えます。
僕らの塾は平日塾が開いているため、学校代わりに勉強をしてもらい学力を維持したことがありました。
これは、コロナ禍で学校に行けなかった時にも同様のことをしていたので、特に問題はありませんが、通常の塾だと何時間も居る事自体が料金がかかり難しいです。
なぜ不登校になる??
名古屋市のデータでは、12%が病気、85%が不登校となっています。
それではなぜ学校に行かないのでしょうか?
不登校の要因
- 不安、無気力
- いじめ以外の友人関係の問題
- 生活の乱れ、あそび、非行
- 親子の関わり方
- 学業の不振
こうやって見ていくと、いじめ問題は少ないんですね。
どちらかというと、人間関係から疲れや苛立ち、面倒くささにつながっている部分もあるかと思います。
気をつけて欲しい生活の乱れ
GWや夏、冬、春などの長期休暇で生活リズムが乱れ、学校や塾に来なくなる子が非常に多いです。
理由は様々ですが、スマホ問題やゲーム問題は頻繁に聞きます。
どうしても塾に行って欲しい、勉強して欲しい気持ちで、塾に行ったらスマホ買ってあげると約束する保護者の方がいらっしゃいますが、それはあんまり意味がないか悪い方向に向かうかと思います。
ただ、人参ぶら下がり作戦が悪いわけではなく、教育をする上で大事なのは、先を見ることと子どもの状況を見て判断していくこと、そしてメリハリがある教育かなと思います。
約束事をしっかり守らせることが、僕は非常に大事だと教育しています。こういった、保護者の方の教育方針として知り合いのさくら個別指導学院の國立先生の教育本があるので、興味がある方はどうぞ。
不登校になった場合の対策
それでは我が子が不登校になってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか?
私も長年相談を受けているので、一つの流れをお伝えします。これが正解ではありませんが、参考にして下さい。
また、名古屋市の方は、不登校児童生徒支援サイトをご覧下さい
まず、不登校になった場合、原因が何かを本人含めて相談しましょう。学校側が何かしら動いてくれる場合もあります。
基本的には、それぞれの学校が判断をするため、教育委員会は何も動いてくれません。担任の先生も色々動いてくれますが、教頭や校長に相談をしにいきましょう。
名古屋には、不登校になった子の相談窓口があります。
なごやフレンドリーナウ(不登校の相談機関)やハートフレンドなごやなどが、相談に対応してくれます。
なごやフレンドリーナウ(不登校の相談機関)は市内3か所(浄心、笠寺、鶴舞)に、やハートフレンドなごやは熱田区と東区にあるそうです。
学力で困ったら、家庭教師や塾を考えて下さい。学校の代わりに対策を取ってくれる場合もあります。まず、不登校の原因が、学校の進度が速すぎとか、宿題が多すぎとかもあります。
こちらも塾や家庭教師を考えて下さい。基本的に個別指導塾でも集団でも進度は作ってくれます。
名古屋には星槎名古屋中学校があります。「今通っている中学はいけない」という方には、おすすめです。私立の方は公立の転校を考えるのも手です。また、なごやフレンドリーナウ(不登校の相談機関)で出席日数がもらえるかもしれません。ただ、成績が出ないので、内申点問題が出てきます。そのあたりも含めて、一度相談されるといいかもしれません。
おわりに
はいどうだったでしょうか?
不登校問題は、結構突然に起こります。起こってからどうすればいいか考える前に、どうすれば起こりにくいかを考えることも大事です。
勉強のプレッシャー、受験のストレス、人間関係など色々な問題があります。保護者の方は、一人で考えずに周りの方で相談出来る方をぜひ作って頂くと良いかもしれません。
ただ、ママ友話の教育は噂であって、何も根拠ないことも多々あるので注意してください。