井ノ塾は、カフェテリア指導という指導形式を採用しています。指導のイメージがわかない方も多くいらっしゃいますが、マンツーマン指導ですが少し違うし、集団授業でもない中で、この指導の名前が一番フィットしています。
この指導の内容を話していきたいと思います。
カフェテリア指導の由来:井ノ塾式の演習型マンツーマン指導
「カフェテリア指導」とは、井ノ塾の造語です。
「カフェテリア」とは、自分で選択をした料理をお皿に載せ食べる方式を言います。
「誰かに決められた勉強内容」や「言われたことをする勉強」ではなく、「自分から考えて選択をする勉強にする指導方式」のためこういった名前にしています。
カフェテリア指導方針
カフェテリア指導の指導方針は、「自分で学ぶ力を育てる」です。
先生の言うことをよく聞く子は伸び悩む
昔に井ノ塾は毎日塾が開いていて、何時間でも指導をする形式でした。しかし、これをやめた理由は、先生にばかり頼る生徒は伸び悩む傾向があったからです。
指示されることに慣れてしまっている子は、自分で絆創膏を貼ることをしませんし、気づくことすら放棄する子がいます。こういった生徒を指導しても、伸び悩む傾向が多くありました。
自分で学ぶ力とは?
自分で学ぶ子に育つには、「意識・能力・方法・知識・習慣」を育てることが重要だと考えています。
通常の塾だと知識を育てますが、実際分かっていないのに帰宅をしたりして、育てることができていない子もいます。
カフェテリア指導
カフェテリア指導は、わかりやすく言うとマンツーマン指導です。しかし、指導だけではなく、分析・対策・管理などの他塾がおこわないことをします。そのため、正確に伝えると「マンツーマン指導・分析・対策・管理」みたいな名前になります。
また他塾にはできない理由も含めて説明します。
一人ひとりに最適な勉強法を指導
勉強方法が分からず勉強をしている生徒は伸びません。
勉強法は一人ひとり相談をしたり、解いた問題を確認しながら作り上げていきます。
「わからない問題には、調べ方や辞書の引き方の指導」「わかったつもりにならない対策法」「覚えたと思ったけど、覚えていないかどうかの確認法」
井ノ塾は「日数無制限・フリータイム制・全教科指導」の仕組みを取っているため、これらにいち早く気づき修正できます。
勉強法を指導する塾がまずありません。基本的には、「知識」を指導する塾が多く、「勉強法」を1からこだわって指導する塾はありません。
また、勉強法は自宅ですることが多く、塾に居る時間だけで勉強法の一部を指導することが難しいです。
そのため、勉強法の指導には「解いている時に講師がいない」点で、通常の塾には非常に難しいです。もし完璧な勉強法を伝えたとしても子どもたちがそれらを理解して、実行するわけではないですからね。
1問にこだわる勉強の質アップ
勉強は定着をするためにするもので、定着をしていないものを勉強とは言いません。
井ノ塾では、問題を解けることが定着だと理解しません。「人に説明ができる」が定着だと考えています。
そのため、解けていても理解をしていない子や答えを写しただけで終わっている子に対して、定着を意識した勉強にすることができます。
問題を解いたら終わり。答えが合っていたら終わり。
集団授業の場合は、一人ひとり見ることができません。また、個別指導塾で井ノ塾のように「している」という塾があっても、同時に指導する生徒の数や指導時間から確認をすることができません。
どこの塾にもできない勉強管理
いくら勉強法がうまくいっても、勉強したことをずっと覚えている人はいません。スケジュール管理ができない子どもたちに一番重要なのは、スケジュール管理です。
井ノ塾では、塾に来るたびに講師と生徒が勉強する内容を相談します。
「何から始めるか?」「いつまでに問題集が終わるか?」「復習はいつするか?」
「どこが弱点か?」「確認をして欲しい分野はどこか?」「何点ぐらい取れそうか?」
こういった相談をすることで、子どもたちの『すべきこと』を重要視しています。
また、週1や週2の生徒でも、自宅学習の内容を全て記録して、塾での定着確認を行います。そこで、悪い部分などを分析して、勉強法や進め方の相談をしていきます。
どのコースであっても、指導管理は変わりません。もちろん、来る日数が少ない能力が低い子を変えることは難しいです。
まず、管理を今までできていない生徒に、急に管理を始めたところで習慣にすることが非常に難しいです。また、その方法が複雑であればあるほど、子どもたちは理解せずにスケジュール管理をする可能性もあります。
重要なのは、しっかりと1から階段を上がるように少しずつ少しずつできるようにしてあげることです。
しかし、管理は自宅学習の一部なので、塾側がそれらをすることはありません。管理とは勉強内容だけではなく、勉強法や復習や定着なども管理する必要があります。それらを自宅学習の部分まで介入することは、非常に難しいです。
「なぜできないのか?」を徹底分析
できない原因を対策取るから、点数が上がります。
井ノ塾では、分析を徹底しています。おそらく、井ノ塾の生徒への対応の大部分は分析です。できない原因をしっかり探すから、対策法を考えることができます。
それらは、問題を解けない原因だけではなく、先生の話を聞かない原因、学校の授業についていけない原因、なぜできなくなったのか、などまでしっかりと分析していきます。
井ノ塾では、病院の流れが重要だと考えています。「診察」→「検査」→「処方」です。
塾業界では、分析や対策法になる「診察」や「検査」を軽視するためか、「処方」だけします。つまり、「授業で教える」ことです。しかし、重要なのは、「何ができなくてどうしていかなくてはいけないのか、しっかり見極めて指導すること」だと考えています。
通常の塾であれば「教える」を重要視します。しかし、これは対策をしていますが、分析を軽視しているため対策にならない場合があります。
また、結果として「教えてもらった」があっても、「定着した」は起こっていない場合があります。
そのため、分析するからこそ、的確に対策がとれます。子どもたちの「わかった・できた・とけた」は、「わかってない・できていない・とけていない」です。