推薦面接の時に「何を言えばいいかわからない」生徒は多くいます。中学校でも面接の練習などはありますが、面接で話す内容が「受かる面接」とは違うと感じています。
そこで今回、井ノ塾が考える「受かる面接」の極意をお話していきたいと思います。
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面接で話す内容は3つのキーワードが大事
面接で話す内容は、「受かりたい」という気持ちを出せば受かると考えている生徒が多くいます。しかし、それはどの生徒でも同じで、そこに生徒同士の差が出てきません。
そこで、何に注意をして自分自身の強みを出すべきなのかは、3つのキーワードがあります。
この3つを意識して、面接で話す内容を決めて頂けたらと思います。
1.学校が求める生徒像を知ろう
愛知県公立高校入試では、推薦選抜と特色選抜の2つに面接が課されます。筆記試験による学力以外のものを見られることで合否が決まる試験です。学力がある生徒は合格できるのが、一般選抜による筆記試験です。
しかし、推薦選抜や特色選抜は、学校側が生徒を選ぶことができる試験です。そのため、「学校が求める生徒像」があります。これは、保護者の方であれば就職活動などと同じに考えて頂くとわかりやすいと思います。
こういった意志を出すことができるのが、面接での試験です。それでは、学校が求める生徒像はどこでわかるかお伝えします。
学校HP「教育目標・スクール・ポリシー」
学校のHPに教育目標やスクール・ポリシーが記載されています。これは、子どもたちをどのような子に育てたいかが記載されています。つまり、その部分に「育てたい生徒像」が書いてあり、「我が校に合う生徒」「我が校で育てたい生徒」が見えてきます。
学校のスクールミッション
学校の「教育目標・スクール・ポリシー」に似ていますが、学校にはスクールミッションが公開されている場合があります。スクールミッションとは「我が校は、こういった学校になる」という目標が掲げられています。
そのため、スクールミッションから、「我が校に合う生徒」のヒントが見られるかと思います。
推薦選抜の募集要項
皆さん推薦選抜の募集要項を読まれたことがありますでしょうか?
学校HPにほとんどが公開されている推薦選抜の募集要項に「推薦資格」や「推薦基準」が書かれています。この推薦基準に合否の分かれ道が書かれています。つまり、「我が校が欲する生徒」が書かれています。
特に、「本校の推薦選抜において特に重視すること」と記載されている学校もあり、「我が校が欲する生徒」をしっかりと生徒に伝えようとしています。ぜひチェックをして下さい。
2.学校に入る前、在学中、卒業後に自分の強みを生かす道が何かを示す
推薦をもらえたことは、内申点が高かっただけではありません。推薦選抜の募集要項にある、「推薦資格」や「推薦基準」を満たしています。その推薦をもらうキッカケになった「自分自身の強み」を、高校でどう生かしていくかをしっかりと伝える必要があります。
先生たちは、中学までで学んだことを高校で生かし、高校で学んだことを将来に生かして欲しいと考えています。そのために、3つの段階で考える必要があります。
高校に入る前の自分自身の強み
よくあげられる強みは「委員会」「部活・クラブ」「資格」「成績優秀」「ボランティア」「大会出場」などがあります。これらの経験から、何を学んだかを先生たちはしっかりと知りたいと考えています。
何もないわけではないのに、他の生徒と同じことを伝えても同じ面接を受けている子との差が見えません。しっかりと答えましょう。
高校在学中の自分自身の強み
高校に入学した時に、自分自身の強みを生かしてどういったことを頑張るのか知りたいと先生たちは考えています。突然強みとは違うことをしたいと思いもありますが、それはやめましょう。
例えば、面接の時に「ぼくは中学では英語に力を入れていたけど、高校では英語をやめて数学を頑張ろうと思います」などと答えると先生たちは「なんでだろう?」と思ってしまいます。
卒業後の自分自身の強み
高校で学んだことを卒業して生かして欲しいと先生たちは考えています。高校で何も学ばずに卒業するのではなく、明確な目標に向かって高校生活を送り、そして卒業後に学んだことを生かして欲しいと考えています。
中学からの強みをどのように生かし、そして卒業してからもその強みを生かしていくのか明確にして面接を受けましょう。
志望校にしかない部分を強調すること
生徒の面接で話す内容を見ると、ほとんど「自分自身の思いや言いたいこと」を重視しています。もちろん、中学生だからといえばそうなりますが、少しでも合格の可能性を上げるためには、「自分は他の推薦を受けている生徒とは違う」ということを表す必要があります。その一つになるのが、その志望校にしかできないことをしっかりと伝えることです。
「勉強を頑張りたい」「部活を頑張りたい」は、どの生徒でも言う内容ですし、当然の内容です。「この子は我が校にどうしても生きたい意欲が見られる」と考えてもらうためにも、「志望している学校にしかできないこと」を伝えましょう。
部活で攻める
時々その学校独自の部活があります。この部活にどうしても入りたいことを伝えるのは、非常に有効です。しかし、自分自身の強みとのつながりを意識してください。
先輩や尊敬する人で攻める
先輩や尊敬する人がその学校に通っていて、凄く充実した学校生活が送れたという話を織り交ぜると印象は上がります。こういった先輩になりたいという理想像は、自分自身の頑張る意欲にもつながります。
環境や設備やイベントで攻める
学校祭が変わっていたり、環境や設備が良い学校があります。これらを自分自身の強みと混ぜて、自分が成長できるということを伝えるのも一つの手だと思います。
よく聞かれる面接の内容
面接で質問される内容は2種類に分かれます。「一般的に面接で聞かれる内容」と「その生徒だから聞かれる内容」の2種類です。
一般的に面接で聞かれる内容
どの生徒であっても、面接に来たら聞かれる内容はしっかりと押さえておきましょう。
その生徒だから聞かれる内容
推薦入試で推薦をもらうためには、その子に学業以外にも特徴があることが多くあります。その特徴を深く聞いて、高校に生かして欲しい気持ちで生徒に聞いてきます。