A・Bグループとは何か?
第1群・第2群と2校出願のルールを解説
愛知県の公立高校入試は「複合選抜制度」という独自の仕組みで行われます。尾張第1群・第2群・三河群の違い、A・Bグループの組み合わせルール、2校同時出願の戦略まで図解で徹底解説します。
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学区・第1群・第2群とは何か
愛知県の公立高校入試では、居住地によって受験できる高校が決まる「学区制」が採用されています。複合選抜制度を理解するための第一歩です。
愛知県は「尾張」と「三河」の2学区
県内は大きく「尾張学区」と「三河学区」の2つに分かれており、原則として自分が住む学区の公立高校(普通科)を受験します。
学校数・受験生数ともに多いため、さらに2つの「群」に分割されています。
尾張第1群名古屋市西部・北部エリアなど
尾張第2群名古屋市東部・南部エリアなど
※両群に属する「共通校」あり(後述)
三河地域は全域が「三河群」として1つにまとまっています。尾張のような群分けはありません。
学区内の高校から A・Bグループ各1校を自由に組み合わせて出願できます
「第1群か第2群か」を最初に選ぶ(尾張学区の場合)
尾張学区の受験生は出願時にまず「第1群」か「第2群」のどちらかを選択しなければなりません。選んだ群の高校の中からのみ志望校を選べます。群をまたいだ出願は認められません。
第1群・第2群のどちらを選んでも受験できる「共通校」が設けられています(松蔭高校など)。境界線近くに住む受験生の選択肢を確保するための仕組みです。
A・Bグループの役割と現在の仕組み
各群の中にある高校は、さらに「Aグループ」と「Bグループ」に振り分けられています。この区分は偏差値や難易度による分類ではありません。2校同時出願のスケジュールを成立させるための行政的な区分です。
学力検査(筆記試験)は全県一斉・同日に1回のみ実施され、A・B両グループの合否判定に共通して使われます。A・Bの違いとして残るのは面接試験の日程のみ(Aグループが先・Bグループが後)です。
高校の振り分けイメージ(尾張第1群の例)
- 菊里高校
- 向陽高校
- 昭和高校
- 中村高校
- 名古屋南高校(共通)
- 松蔭高校(共通)
- 千種高校
- 瑞陵高校
- 桜台高校
- 熱田高校
- 名古屋南高校(共通)
- 松蔭高校(共通)
A・Bグループの違い(まとめ)
| 項目 | Aグループ | Bグループ |
|---|---|---|
| 学力検査(筆記) | 全県共通・同日1回実施(違いなし) | |
| 面接試験 | 学力検査の翌日(先) | Aグループの翌日以降(後) |
| 難易度の差 | なし(個々の学校による) | |
2校出願できる組み合わせのルール
複合選抜制度の最大のメリットは、公立高校に最大2校同時に出願・受験できることです。ただし3つのルールを守る必要があります。
ルール① 同じ「群」の中から選ぶ(尾張学区のみ)
尾張学区の受験生は、第1群か第2群のどちらかを選択し、2校ともその群の中から選びます。群をまたいだ出願は不可です。三河学区は群がないためこのルールは適用されません。
ルール②【最重要】Aから1校・Bから1校を選ぶ
2校出願する場合、必ずAグループから1校・Bグループから1校という組み合わせにします。同じグループから2校選ぶことはできません。
| 出願の組み合わせ | 可否 | 理由 |
|---|---|---|
| Aグループの高校 + Bグループの高校 | ○ | 異なるグループから1校ずつ→ルール通り |
| Aグループの高校 + Aグループの高校 | ✕ | 同一グループから2校は不可 |
| Bグループの高校 + Bグループの高校 | ✕ | 同一グループから2校は不可 |
| 専門学科(B)+ 普通科(A) | ○ | 専門科でもA・Bの区別は保持→OK |
第一志望をBグループの「千種高校」にした場合、第二志望は必ずAグループ(菊里・向陽・昭和・名古屋南など)の中から選ぶ必要があります。Bグループの「瑞陵高校」を第二志望にすることはできません。
ルール③ 専門学科は全県1学区(ただしA・Bルールは適用)
理数科・国際教養科・工業科・商業科などの専門学科は「全県で1学区」として扱われ、居住地の学区に関わらず受験できます。ただし専門学科にもA・Bグループの属性があるため、「AとBから1校ずつ」のルールは変わりません。
専門学科(全県)を第一志望・普通科を第二志望にする場合、普通科側は自分の居住地の「学区・群」の制約に縛られます。出願前に必ず確認してください。
どちらを第1志望にすべきか
合否判定はすべての受験生に対して「内申点+当日の学力検査点」の同じ計算式で平等に行われます。純粋に「最も行きたい高校」を第1志望に書いてください。
合否判定の実際の流れ
内申点+当日点で成績順にランキング
(第2志望の判定権利は消滅)
改めて合否を判定
出願戦略の基本:挑戦校+安全校
学力検査は1回のみのため、2校のレベル設定は慎重に行う必要があります。
- 第1志望:模試でボーダー前後の「挑戦校」(最も行きたい学校)
- 第2志望:模試で確実に合格圏内の「安全校」
両校を同じレベルにする「強気受験」は、1回のテストで失敗したときに2校とも不合格になる「W落ち(ダブル落ち)」のリスクがあります。複合選抜の「2校受験できる」メリットを最大化するには、必ず難易度に差をつけてください。
よくある質問(FAQ)
制度上は可能ですが、強くお勧めしません。学力検査は1回のみのため、同レベルの2校を並べると、当日の体調不良・ミスが2校とも不合格(W落ち)に直結します。挑戦校+安全校の階層型出願が鉄則です。
出願後の定められた短期間(通常2日間)に限り可能です。郵送・オンライン不可で、本人または保護者が直接指定窓口へ出向く必要があります。変更後も「同じ群・同じグループ内」でなければならないため、安易な変更はかえって選択肢を狭めることがあります。
はい、できます。2校出願は「権利」であって「義務」ではありません。強く志望する1校に絞り込んで出願することも、成績的に余裕がある場合などは合理的な選択です。
はい。工業科・商業科・農業科・理数科・国際教養科などの専門学科は「全県で1学区」として扱われ、居住地の学区に関係なく受験できます。ただし A・Bグループのルールは専門学科にも適用されます。
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