「勉強しているのに点数が上がらない」「ワークは終わらせたのにテストで解けなかった」——定期テストで最も多いご相談です。原因のほとんどは勉強量ではなく、やり方が「作業」になっていることにあります。
このページでは、井ノ塾が塾生に指導している定期テストの勉強法を、3週間前からのスケジュール・ワークの回し方・教科別の直前確認まで順にまとめました。特別な教材は使いません。学校ワークと教科書だけで点数は上げられます。
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自宅での勉強には2種類ある
まず前提として、自宅での勉強は次の2種類に分かれます。
① 『できないものをできるようにする』
② 『わかる問題とわからない問題を分ける』
成績が伸び悩む子の多くは、②だけをしています。問題を解いて丸つけをして終わり。これは定着を意識した勉強ではなく、作業です。①をしている時間がほとんどありません。
逆に、②の時に自然と①ができている子は伸びます。この2つを意識的に分けられるかどうかが、最初の分かれ道です。
なお②を正しく行うには、テストと同じ状況で演習することが欠かせません。具体的には「解く前に覚え直さない・調べない」「解いている最中に調べない・答えを見ない」「時間を計って解く」の3つです。
「解ける」と「点が取れる」は違う
勉強して「解ける・わかる」状態になった。それ自体は素晴らしいことです。しかし『解ける・わかる』と『点数が取れる』はイコールではありません。
テストで点を取るには、次の4つの条件がすべて揃う必要があります。
- 問題を解ける・分かる状態になっている(=できないものをできるようにする)
- 時間内に答えられる
- 正確に答えを出せる
- 出題される範囲を演習している
「演習しているのに成績が伸びない」という中学生の多くは、塾のプリントで大量に問題を解いています。しかし④が抜けています。学校のテストと塾のプリントは、分野が同じでもレベルや傾向が違うことが非常に多いからです。まずは学校ワーク・教科書・プリントを完璧にすることが先です。
定期テストはどこから出題されるか
定期テストの問題は、次のように出題元がおおよそ決まっています。
| 難易度 | 主な出題元 |
|---|---|
| 基礎問題 | 学校ワーク・学校教科書・学校プリント |
| 標準問題 | 学校ワーク・学校教科書・学校プリント |
| 実力問題 | 学校ワーク・学校教科書・市販問題集・塾教材 |
つまり基礎と標準は、学校の教材だけで完結します。市販問題集や塾教材が効くのは実力問題だけです。演習する優先順位は「①学校ワーク → ②学校教科書 → ③市販問題集・塾教材 → ④学校プリント」となります。
演習は最低3回、できれば4回
ワークなどの問題集は、最低3回は繰り返してください。1回解いて終わりでは定着しません。
1回目:解答を見ながらでも、調べながらでも構いません。まず解き切ります。
2回目:何も見ずにテストと同じように解きます。ここで「間違えた問題」と「合っていた問題」を分けます。
3回目:何も見ずに、間違えた問題だけを解きます。全問が何も見ずに解けるようになるまで繰り返します。
注意点として、今日間違えた問題は、今日解けるようになっても明日もう一度解き直してください。一晩置くと忘れているかどうかが分かります。
さらに完璧を目指すなら4回目として、何も見ずに全問を解き直しましょう。日にちが経って忘れている問題が必ず見つかります。
ワークの正しい回し方(1日の流れ)
ワーク演習は、提出物であっても最初はノートに解いてください。直接書き込むと復習ができなくなります。書き込む必要がある場合は、事前にコピーを取っておくことをおすすめします。
- 何も見ずに解く(わかる問題とわからない問題を分ける演習)。わからなければ調べながら、それでも無理なら解答を見て解く
- 答え合わせをする。このとき解答を赤字で書き込まず、○と✗をつけるだけにする
- 【わからなかった問題・解答を見た問題】を、調べたり考えたりして【わかる・解ける】状態にする
- 【わかる・解ける】になったら、その問題を何も見ずに解き直す
- 解けたものは定着。解けなかったものは③に戻る
②で赤字を書き込まないのが重要です。答えが見えていると、次に解くときに思い出す作業ができません。
テスト3週間前からのスケジュール
数学を例に、何をいつまでに終えるかをまとめます。他の教科も考え方は同じです。
日常
学校の進度に合わせて進めること。ためればためるほど、抜け漏れが多くなります。特に学校ワークは日常的に進めてください。
3週間前
【学校ワーク】2周を終えている状態にします。1周目は学校進度に合わせてわかる問題とわからない問題を分ける演習、2周目は間違えた問題だけを何も見ずに解きます。
【学校教科書】章末問題を1度、同じやり方で演習します。
2週間前
【学校ワーク】間違えた問題が定着しているか再確認します(学校の進度が進んだ分も同様に)。
【学校教科書】用語を暗記します。
【市販問題集・塾教材】余裕があれば手をつけます。学校ワークの正答率が悪いなら、絶対にやりません。
1週間前
【学校ワーク】忘れていそうなら1から全て復習。大丈夫なら間違えた問題だけ。
【学校教科書】章末問題を演習し、わからない問題は直前にも解き直します。用語の確認も直前に行います。
【市販問題集・塾教材】こちらも、学校ワークが仕上がっていない場合はやりません。
教科別|テスト直前の最終確認
ここからは、テスト直前に教科ごとで何をすべきかをまとめます。
数学
学校ワーク
1. 何も見ずに時間を計って解く
2. わからない問題・間違えた問題をテストまで毎日解く(すぐ解けるまで繰り返す)
3. 飽きたら、苦手なものだけ解くか、最初から全て時間を計って解く
学校教科書
1. 用語を覚える
2. 章末問題など解答があるものを、学校ワークと同じように何度も演習する
プリント
1. そのまま出題されることがあるので、ワークと同様に演習する
英語
学校ワーク
1. 何も見ずに時間を計って解く
2. わからない問題・間違えた問題をテストまで毎日解く
3. 時間がある子は、日本語だけを見て英文をすべて書く
学校教科書
1. 教科書本文を覚える
2. 覚えたら日本語に和訳してみる
3. できたら、和訳から英作する練習をする
国語
漢字・文法の学校ワーク
1. 何も見ずに時間を計って解く
2. わからない問題・間違えた問題をテストまで毎日解く
3. 必ず全問正解を狙う
学校教科書
1. 何度も読み込み、テスト中に本文を読む時間を削減できるくらい覚える
学校ノート
1. 時間がある子は、授業ノートを見直す
理科
学校ワーク
1. 何も見ずに時間を計って解く
2. わからない問題・間違えた問題をテストまで毎日解く
3. 答えから逆に、その用語の意味を理解しているかチェックする
学校教科書
1. 用語を覚える。特に実験器具の名前は落としやすいので確実に
2. 章末問題など解答があるものを、ワークと同じように何度も演習する
社会
学校ワーク
1. 何も見ずに時間を計って解く
2. わからない問題・間違えた問題をテストまで毎日解く
3. 答えから逆に、その用語の意味を理解しているかチェックする(例:「聖徳太子」なら、何をした人かを説明できるか)
学校教科書
1. 用語を覚える
2. 覚えるのが苦手な子は、毎日まとまった量を何度も読み直す。毎日続けることが大事です
定期テストの勉強法|よくある質問
Q. ワークを3周する時間がありません。どうすればいいですか?
3週間前から始めれば必ず間に合います。時間が足りなくなる原因は、テスト範囲が発表されてから動き出すことにあります。学校ワークは授業の進度に合わせて日常的に進めてください。それでも間に合わない場合は、範囲全体を1周するより、出題されやすい基礎・標準問題を確実に仕上げるほうが点数につながります。
Q. 塾のプリントと学校ワーク、どちらを優先すべきですか?
学校ワークです。定期テストの基礎・標準問題は学校教材から出題されます。学校ワークの正答率が十分でない段階で塾教材に進むと、出題されない範囲に時間を使うことになります。
Q. ワークに直接書き込んでしまいました
コピーを取るか、ノートに問題番号だけ書いて解き直してください。答えが見えている状態では「思い出す」訓練ができず、演習の効果が大きく下がります。次回からはノート演習に切り替えましょう。
Q. 勉強しているのに点数が上がりません
「解ける」で止まっている可能性が高いです。時間を計っているか、答えを見ずに解いているか、出題範囲の教材を演習しているか。この3点を確認してください。多くの場合、いずれかが抜けています。
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愛知県名古屋市を拠点に、小学生・中学生・高校生を対象とした少人数制の自立型学習塾「井ノ塾」を運営。
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