見分け方と入試本番の考え方を解説
中学受験や高校受験では、出題される問題をすべて解ける必要はありません。
入試問題の中には、受験生の多くが正解できない難問や、正解できても非常に時間がかかる問題が含まれることがあります。
受験では、こうした問題に時間を使いすぎるよりも、自分が取れる問題を確実に正解することの方が重要です。
このページでは、一般的に「悪問」「難問」と呼ばれる問題や、受験戦略上の「捨て問」について、見分け方と対策を説明します。
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悪問とは?
厳密には「悪問」という言葉には、問題文が曖昧だったり、適切な出題とは言いにくい問題という意味もあります。
ただし、このページでは受験対策として、次のような問題を「悪問・捨て問」として説明します。
- 受験生の多くが解けないほど難しい問題
- 解くことはできても非常に時間がかかる問題
- 得点できる可能性に対して時間を使いすぎる問題
こうした問題に試験中の時間を使いすぎると、後ろにある簡単な問題を解く時間がなくなり、結果として全体の点数が下がることがあります。
悪問・捨て問の基本対策
悪問対策は非常にシンプルです。
最初から無理に解かなければいいんです。
解かなくてもいい問題なのに、そこで時間を使ってしまうことが問題です。
ただし、「最後まで絶対に解かない」という意味ではありません。
1周目では飛ばして、取れる問題をすべて解いたあと、時間が余っていれば戻る。これが基本です。
なぜ悪問を解こうとしてしまうのか?
難しい問題に時間を使ってしまう理由はいくつかあります。
- 解かなくてもいいことを知らない
- 自分には解けない問題だと判断できない
- 時間配分を考えていない
- 1点でも多く取りたいと思って粘りすぎる
特に「少しでも点数を上げたい」という気持ちから、難しい問題に時間を使いすぎるケースは多くあります。
- 1問に時間を使いすぎる
- 後ろの解ける問題に手を付けられなくなる
- 時間をかけても結局間違える
これでは、難問を解こうとしたことによって全体の点数が下がってしまいます。
難しい問題を解かなかったら点数が取れないじゃん!!
そう思うかもしれませんが、受験ではまず自分が取れる問題を確実に取ることが重要です。
実力以上の問題に時間を使うよりも、解ける問題を最後まで取り切る方が得点は安定します。
大事なのは、点数が取れる問題をしっかり取ってくることです。
悪問・捨て問を見つける方法
それでは、試験中に悪問や捨て問をどう見分けるのか。
一番大きいのは経験です。
たくさんの問題を解き、本番と同じように時間を計ることで、「この問題は時間がかかる」「これは後回しにした方がいい」という判断ができるようになります。
試験中に飛ばす問題を判断するポイント
- 問題を読んでも解き方の方針がすぐに立たない
- 計算や作業量が明らかに多い
- 1問に予定以上の時間を使っている
- 自分が普段から苦手としている形式である
- 後ろにまだ取れそうな問題が残っている
このような場合は、その問題に固執せず一度次へ進みます。
入試では「一番難しい問題を解いた人」が勝つのではなく、限られた時間の中で取れる点数を最大化できた人が有利になります。
日頃から時間を計って問題を解く
悪問や捨て問を見分けるためには、普段の勉強から時間を意識する必要があります。
- どの問題がどれくらいの時間で解けるか理解する
- 難しい問題は一度飛ばす練習をする
- 解ける問題と解けない問題を自分で判断する
- 白紙で終わらず、どこまで考えられたかを確認する
こうした経験を積むことで、試験本番でも「今この問題を解くべきか」を判断しやすくなります。
悪問・捨て問を見分ける練習方法
悪問対策のために、難しい問題集ばかりを解く必要はありません。
最も重要なのは、本番と同じように時間を計って問題を解く経験です。
- 過去問を制限時間内で解く
- 時間がかかった問題を記録する
- 飛ばすべきだった問題を後から確認する
- 取れるはずだった問題の取りこぼしを確認する
- 同じ形式の問題を繰り返して判断速度を上げる
過去問を解いた後は、点数だけではなく「どこに時間を使ったか」まで振り返りましょう。
悪問対策に使う問題集
悪問を見分ける力をつけるには、1冊の難問集だけをやり込むより、受験レベルの問題を幅広く経験することが大切です。
まずは標準的な入試問題をしっかり解ける状態にし、その上で過去問や実戦問題を使って「解く問題・飛ばす問題」の判断を練習しましょう。
まずは問題を解いてから考える
井ノ塾で指導をしていると、「この問題は飛ばしていいですか?」「これは悪問ですか?」と、問題を解く前に聞く生徒もいます。
しかし、最初からすべて見分けられるようになるわけではありません。
まずは解いてみる。時間を計る。失敗してから振り返る。
その経験を繰り返すことで、自分にとって解くべき問題と飛ばすべき問題が少しずつ分かるようになります。
勉強でも、それ以外でも、「やる前に答えを全部聞く」のではなく、まず動いてみることは大切です。
入試は満点を取る試験ではない
高校受験で大切なのは、すべての問題を解くことではありません。
自分が解ける問題を見極め、そこで確実に点数を取ることです。
難しい問題を1問解くために長い時間を使い、その結果、簡単な問題を2問・3問落としてしまえば、合計点は下がってしまいます。
「この問題を解けるか」だけではなく、「今この問題を解くべきか」を判断できることも受験の実力です。
過去問や実戦形式の演習では、正解・不正解だけを見るのではなく、「どの問題を飛ばしたか」「どこに時間を使ったか」まで振り返るようにしましょう。
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