2024年9月11日(水)にあった愛工大名電中学校・名電高等学校の塾向け学校説明会に行ってきました。
井ノ塾でも昨年学校の先生から「受からないから志望校を変えた方がいい」と言われながらも合格を何名も勝ち取った学校です。昨年の入試データなどが気になったため、楽しみにしていました。
愛工大名電中学校・名電高等学校は、井ノ塾からも多くの生徒が受験をしたり通学したりしています。Youtubeの「名古屋の塾講師チャンネル」では受験者数が多いことから、よく質問もされます。ちなみに、野球や吹奏楽やダンスが強いために、人気は落ちることがありません。
学力にもしっかりと力を入れたいと宣言する学校として、愛工大名電中学校・名電高等学校の良さを説明していきたいと思います。
高校入試で受験できるかどうか調べるのなら、井ノ塾運営の受験情報サイトや合格判定サイトを使用して頂くと受験校をオススメされます。
ちなみに昨年の説明会の様子はこちらからどうぞ。
▽【2023年度入試】~名電高校~ 愛知工業大学名電中学校・愛知工業大学名電高等学校の塾向け説明会に参加してきました【2022年】▽
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今年から受験などで変わること
一般入試の試験科目の順番が変わる
理科や社会を一般入試試験の1限目になるそうです。
受験会場が変わる
愛工大名電高校会場と愛知工業大学八草キャンパス会場の2通りありますが、名東区・春日井市・瀬戸市・長久手市・豊田市・岡崎市の中学校の生徒は八草キャンパス会場になるそうです。
一般入試の合格点数
最近人気になってきているため、合格点数が上がってきているそうです。この点数は公開できませんが、さすが名電という点数です。学校説明会に参加している塾の先生なら分かると思うので、ぜひ聞いてみてください。
帰国生特別入試を特色入試に組み込んだ
今まで推薦入試の中に帰国生特別入試がありましたが、特色入試に変更したそうです。特に大きな変更点とは思いません。
HPやパンフレットの変更
HPやパンフレットが変わったそうです。HPは9月から変更になります。
愛工大名電中学校・愛工大名電高校とは?
普通科と専門学科があり、勉強だけではなく部活動や専門性を学び、多くの刺激がある学校だと思います。
愛知工業大学の系列校
愛知工業大学の系列校であるため、理系の授業や高大連携授業など様々な取り組みがあります。
名電クエスト~探究型授業~
名電クエストと名前をつけられた探究型授業にも力を入れているそうです。探究型授業は、私立高校であればどこも力を入れ始めています。正式名は「Meiden Quest +」となっています。
部活動が強い
野球や吹奏楽が強いことは有名ですが、他の部活動も強く、昨年はダンス部が全国大会のスモールクラスで優勝をされました。今年も全国大会の決勝まで進んでいたそうです。チアリーディング部は、日本選手権大会に出場をされたそうです。
HPやパンフレット刷新
HPやパンフレットが新しくなるそうです。HPは9月末から新しくなるそうなので、興味ある方はぜひ見て頂けたらと思います。
コース
普通科特進・選抜コース
国公立大学・難関私立大学を目指すコースです。
▽特進・選抜コース▽
特進・選抜の違いは何か?
1年生は共通したコースになり、部活動・土曜日にする進学補習への参加は自由ですが、2年生から特進or選抜に分かれ内容が分かれていきます。また、2年生から成績によっては普通コースにいくこともあります。
カリキュラムの違いもありますが、大きく違う点はこちらかと思います。
特進コース | 選抜コース | |
---|---|---|
共通 | 朝テスト・学習合宿・共通テスト特別プログラム(高3) | |
単位 | 週34単位 | 週32単位 |
進学補習 | 全員参加 | 選択制 |
部活動 | 参加は難しい | 参加可能 |
国立大学 | 約60% | 約30% |
私立大学 | 約40% | 約70% |
大学への進学でも、国立大学を目指すのか難関私大大学を目指していくのかで差が出てきているように思います。授業数だけの問題ではなく、大学受験への準備する時期なども影響しているように考えられます。
普通科普通コース
普通コースでは、幅広い教科を学び部活や探究活動などを通し、大学や職業選択について考えるコースになっています。
カリキュラム
普通コースは1年生は選抜・特進コースと同じカリキュラムで進んでいきます。2年生は選抜コースと同じカリキュラムで文系と理系に分かれていきます。
全体的に文系コースでは国公立大学を目指すのではなく私立大学を目指し、理系コースでは国公立大学に合格する生徒は全体の4%になっています。
普通科スポーツコース
スポーツコースでは、得意なスポーツを生かし勉強に取り組むコースです。部活動に一生懸命になり、大学へはスポーツ推薦で進学することを目指します。
専門学科科学技術科・情報科学科
専門学科には科学技術科・情報科学科の2種類の学科があります。どちらに行くか違いを少し説明していきたいと思います。
科学技術科・情報科学科の違い
まず進級する内容が違います。
1年生はミックスクラスになり、科学技術科・情報科学科とも同じ授業を受けます。もし、2年生に進級する時に学科を変更したい場合は、条件を満たせば変更が可能です。こういったことがあると安心できますね。
違いは2年生から出てきます。科学技術科では、2年生で科学技術系の勉強をして、3年生から分野が分かれていきます。
情報科学科では、2年生3年生ともに情報科学系の勉強をすることになります。
授業の取り組み方などは大きく違いはなさそうです。
1年生は先端科学技術入門の授業で好奇心を育てる。2年生はmeiden Labo in AITで愛工大の授業など取り組み、3年生で課題研究を行います。
進路についても、愛知工業大学への進学が70%以上なので、高校から大学の勉強に触れることができる愛工大名電高校の強みです。
名電中学校・名電高校の強み
名電の強さは授業だけではなく、進学にもあります。
愛知工業大学への進学
愛知工業大学の系列校であるため、理系の子には安心して通学することができます。もちろん、ほぼ理系大学なので、理系の子が嬉しい内容です。
愛知工業大学への特別推薦制度
愛知工業大への特別推薦制度があります。
この推薦入試があることで、他大学への併願で挑戦をすることができたり、他大学への挑戦が難しかった場合の救済があります。
学科 | 内容 |
---|---|
名電普通科推薦入試(併願) | 一定の成績要件を満たし、入試に合格して入学手続きをすれば、他大学の受験も認められます。 |
名電理系推薦入試(専願) | 入試の合格者は、必ず入学することになります。 |
名電文系推薦入試(専願) | 経営学部のみが対象で、合格者は必ず入学することになります。 |
名電後期推薦入試(入試は3月実施) | 一定の成績要件を満たし、国公立大学を併願受験している者のみ出願することができます。 |
高大連携授業
他大学の通常の探究型授業とは種類が変わり、同系列の大学の授業などを聞くことが出来る強みがあります。将来どういった方向に行けばいいか悩む中高生にとっては、こういった時間や機会が非常に大切だと思います。
募集要項
入試方法は、推薦入試・帰国生特別入試・特色入試・一般入試の4種類あります。
推薦入試
筆記試験・書類選考・面接試験の3つで選抜される推薦入試です。
マークシート方式ではなく記述式で、国語・数学・英語(リスニング)の3教科は全て40分100点満点になっています。
特色入試(Meidenトップエンジニア入試・Meidenトップアスリート入試・帰国生特別入試)
Meidenトップエンジニア入試では、科学技術科の生徒を募集しています。Meidenトップアスリート入試では、普通科の生徒を募集しています。
特色入試では、出願資格にMeidenトップエンジニア入試ではロボカップジュニア全国退会出場など、Meidenトップアスリート入試では野球・卓球・フェンシング・相撲・バレーボールで優秀な成績を収めた生徒になります。
合格後は必ず入学しなくてはいけない部分は、推薦入試と同じになります。
一般入試
全問マークシート方式を昨年から取り入れており、国語・数学・英語は40分100点、理科社会は合わせて60分75点となっています。
合否判定は内申点と筆記試験との総合判定となっているため、内申点がない生徒はかなり厳しい状況になるかと思います。
また、科学技術科・情報科学科はSTEAM選考という、数学と理科の点数を1.5倍する傾斜配点があります。
スライド合格
スライド合格を転科・転コースと言い、出願時に志願した学科やコースが不合格であった場合、第二希望の学科やコースで選考を受けることができる。
志願学科・コース | 転科・転コース |
---|---|
特進・選抜コース | 普通コース |
普通コース | 希望しない、科学技術科 |
科学技術科 | なし |
情報科学科 | 希望しない 科学技術科 |
A方式選考
一般入試はA方式選考があり、合格した場合は必ず入学する必要があります。また、スライド合格となっても入学を必ずする必要があります。
試験会場
試験会場は本校会場・愛知工業大学八草キャンパス会場の2種類になります。居住地によって変わりますので、必ず間違いがないようにしてください。
中学入試
中学生の教育カリキュラムは時間的に説明があまりありませんでした。こちらはブログで違う記事を書きたいと思います。
中学入試には奨学生入試Aと奨学生入試Bと一般入試の3種類あります。
奨学生入試A・奨学生入試B
奨学生入試の違いは非常にわかりにくいため、わかりやすいように記載しました。
奨学生入試A | 奨学生入試B | |
---|---|---|
入試日 | 2025年1月18日(土)午前 | 2025年1月18日(土)午後 |
試験科目 | 4科(国語・算数・理科・社会) | 融合(理科社会型)+算数 or 融合(英語型)+算数 |
奨学生同時受験 | 不可 | |
一般入試との併願 | 可能 | |
一般入試との得点 | 各教科の高い得点で判定する。 | なし |
受験料 | 一般入試と併願しても1回分の受験料 | |
自己申告書 | 提出は不要 | 提出が必要 |
奨学金制度 | 奨学生として合格した時のみ、支給される。 | |
不合格だった場合 | 一定の点数以上を取っている場合は、一般合格になる。 |
自己申告書
運動や文化・芸術の分野において、大会やコンクールに参加した経験や資格を有する者に出願資格があります。もし、なかった場合は、小学校で頑張ってきたことや中学校で頑張りたいことを記載します。
奨学生B入試の特徴
なぜこのような試験の問題を取っているかは、「時間を取らない形で、生徒の特徴をつかむためにこの形にしている」そうです。
一般入試
奨学生A入試と同じ4科目学科試験のみになります。
中学入試の傾向
保護者の方の気になる部分だと思いますが、例年と同じ内容になります。
注意すべきは、誤字脱字だけではない
愛工大名電中学校は、私立中学としては当然のように字の汚さや記述の方法までチェックします。問題傾向としては、それほど難しくありませんが、中学受験の対策を取る必要はあります。
過去問対策は、受験対策で当たり前
説明会でも言われていましたが、「塾の先生に適切に過去問のレベルを知ってもらい、それに対応した問題集などを演習する必要があります」とおっしゃっていました。これは、塾に通っていても自宅で保護者の方がたくさんの教材を演習させたりしてしまうと、悪い方向に行く場合を私も多く見てきています。必ず傾向に合わせた対策を取ることをおすすめします。